ハートがヒートしてグレートなジョジョゲーをプレイしちゃいましたァン 「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」体験プレイリポート:TGS2012
スタンドと聞いたらガソリンスタンドじゃなくてスタンド使いの方を思い浮かべてしまう人はぜひチェックしてほしい。
2013年発売予定の格闘アクション「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」のプレイリポートをお届けしよう(関連記事:格ゲーじゃない……ジョジョゲーだッ! ――「ジョジョの奇妙な冒険」連載25周年記念発表会)。
バンダイナムコゲームスブースに設けられた「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」プレイアブルコーナーはビジネスデーで40分〜60分待ちという盛況っぷり。原作のファンだと思われる来場者が列をなしていた。かくいう筆者も原作マンガに関しては超がチョーつくほどの超大ファンなので、本作はネットでPVを見てからかなり気になっていた。というわけで列に並んでプレイの時間を静かに待った。
試遊機は4台。それぞれスタッフが常駐しており、スタッフのレクチャーを受けつつ対戦相手になってもらうという流れだ。今回プレイできたキャラは空条承太郎、ジョセフ・ジョースター、ワムウ、ジャイロ・ツェペリの4人。いずれのキャラも捨てがたいが、一度のプレイならば、やはり王道中の王道ということで……第3部の主人公である空条承太郎を選択することにした。
各キャラにはスタイルというものがある。空条承太郎ならスタンド、ジョセフ・ジョースターなら波紋。それぞれ操作に若干の違いがあり、スタンドスタイルならR1ボタンでスタンドが出るし、波紋スタイルならR1ボタンを押し続けることでハートヒートゲージがたまっていく。ハートヒートゲージというのはプレイ中に攻撃をあてたり攻撃をくらった際にたまっていくゲージで、このゲージを消費することでハートヒートアタックやグレートヒートアタックなどを繰り出すことができる。
□、△、○ボタンはそれぞれ弱・中・強の攻撃に対応していて、×ボタンで軸移動やガードができるようになっている。そして各キャラ固有の技名がファンならニヤリというものばかりだった。例えば空条承太郎なら「つけの領収書だぜ」「裁くのはおれのスタンドだッ!」「流星刺指(スターフィンガー)」「一呼吸するうちだッ!」「オラオラオラオラッ!」「てめーはおれを怒らせた」「おれが時を止めた…」など。ジョセフ・ジョースターなら「オレは頭きてんだぜ〜!」「槍をブッ飛ばすッ」「クラッカーブーメラン」「クラッカーヴォレイ!」「でっけぇハンマーの衝撃を!」「またまたやらせていただきましたァン」「だましの手品だッ!」「逃げるんだよォ!」などなど。技名だけでニヤけて来ませんか? 筆者はニヤけます。
まあそんな技表とにらめっこしつつ、いざプレイ。技コマンドはいわゆる“波動拳”や“昇竜拳”的なオーソドックスな格闘ゲームのコマンドが多かった。キャラもステージも3D描画だし、×ボタンの軸移動で奥行きを感じることができるが、基本的には2D格闘ゲームの延長線上にあるといった印象。
実際にキャラを動かしてみると、その描画の細かさにはちょっと感動する。空条承太郎の場合R1ボタンでスタープラチナを登場させることができるのだが、緑色のそれはかなり迫力があり、オラオラとパンチを繰り出すとなかなかの爽快感があった。ハートヒートゲージを貯めてハートヒートアタックである「オラオラオラオラッ!」やグレートヒートアタックである「てめーはおれを怒らせた」を決めると、これまた気持ちいい〜ッ! 特に「てめーはおれを怒らせた」を使うと、まさにDIO戦の時のように時間を止めて相手の動きを封じるくだりが技の中に組み込まれている。その際のネガポジ反転的な演出もファンとしてはすごく納得のいくかっこいいものだし、最後に決め台詞「てめーはおれを怒らせた」を吐くあたりにも心をくすぐられた(また声優さんがいい仕事をしているのです)。
時を止める戦術に関しては「おれが時を止めた…」という特殊攻撃で通常プレイ時に発動することもできる。時を止めた上で相手にオラオラ攻撃を叩き込む快感は、まさに自分が空条承太郎になったような気分を味わえる。あと個人的に好きだったのが「一呼吸するうちだッ」という技。エンヤ婆に対して一度だけ披露したスタープラチナが息を吸って周りの空気を薄くするという現象がなんと技になっているのだ! コマンドを入れてこれが発動すると、スタープラチナがずおおおっと息を吸って遠くにいる敵を引き寄せて隙を作らせることができる。あの息を吸うスタープラチナがまさかこうしてゲームの技になるとは、という妙な感慨を持ってしまった。
各技は基本的にコマンド入力を要するが、実はゲージさえたまっていれば□ボタンの連打だけでも技をいくつか繋げて最終的にハートヒートアタックまで発動させることができるようになっている。イージービートと呼ばれるシステムで、初心者でもこれなら簡単に豪快な必殺技を出すことができるだろう。
承太郎でジョセフにオラオラしつつ、対するスタッフさんのジョセフによるクラッカーヴォレイなどの大技も見た目に派手で楽しく、ダメージをくらっているというのにニヤニヤしてしまった。
惜しいと思ったのは若干スピードがもっさりしている点か。一連の必殺技やイージービートによるコンボからのハートヒートアタックなどスピード感ある演出も多分に含まれているが、スタープラチナによる連続技をイメージして弱中強の攻撃をコンボさせようとした際に、筆者がよく掴んでいないのか軽快にコンボをつなぐことができず、もっさり感を感じてしまった。初見でのプレイだったので何とも言えないが、より遊びやすくチューンされることを期待したい。
他の3キャラでもプレイしたいところだったが、ジョセフ・ジョースターとの対戦を終えて体験プレイは終了した。ファンとしては製品版の発売が待ち遠しいところだが、発売日詳細はまだ決まっていないというもどかしさ! そもそもまだDIOとか吉良とか敵側の情報まったく出てないもんね。どう考えてもDIOとか出ないわけないもんね。というわけで、来年のことを言うと鬼が笑うというが、鬼に笑われたっていい、早くジョジョゲーの新作をプレイしたいッ!そう切に願う筆者であった。
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バンダイナムコゲームスより2013年発売予定、開発はサイバーコネクトツーが担当する。