オジサンが「『プリティーリズム』新シリーズ番組制作発表会」に行ってみた。
「JSって、JIS規格の誤植じゃないんですか?」という場違いなオジサンが、「アニメ・ゲームとリアルがシンクロした新たなビジネスモデル」「新バージョンのゲーム機も展示」という言葉につられて、女児向け人気アニメの発表会に行ってみました。
ゲームからはじまった「プリティーリズム」
「JSって女子小学生って意味だったんですね」という衝撃さめやらぬ、自他ともに認めるオジサンの筆者ですが、幼稚園児の娘がいるおかげで、「プリティーリズム」というアニメの存在は知っていました。
しかし、アニメがタカラトミーグループが展開しているアミューズメントゲーム機が原作だというのは知らず、てっきりアニメが人気だからゲームにもなったのだとばかり思っていました。
新アニメシリーズ「プリティーリズム・レインボーライブ」の番組制作発表会という体裁をとりながら、タカラトミーグループ、テレビ東京、小学館、エイベックス・エンタテインメント、それぞれのビジネス展開の話もあって、そちらがなかなか興味深いものでした。
アニメ・ゲームとリアルがシンクロ「ライブフィット」
「プリティーリズム」シリーズのコンセプトは「ライブフィット」というもので、これは、番組で登場するショップやイベントを現実(リアル)でも展開するというもの。今までのアニメ作品でも、様々なキャラクターグッズを発売したものはありましたが、それを一歩進めているといえるのではないでしょうか。
具体的には、アニメに登場するショップを現実のブランドショップとしてオープンさせたり、現実のアパレルブランドの服飾をゲームに登場させたり、現実の女の子をゲームのキャラに採用してダンス&ヴォーカルユニットとしてCDデビューさせたりなど。
もちろん、タカラトミーグループの関連玩具やガチャや食玩などのキャラクター製品の展開、「ぷっちぐみ」など小学館の雑誌によるメディア展開なども、これに加えて実施しています。筆者は、これはいわゆるWin-Win、それもまれに見る大成功例なんではないかと思った次第です。
音ゲーの中にも独自の工夫
さて筆者が、ビジネスモデルのほかに興味津々だったのが、女児向けアミューズメントゲーム筐体という希有な存在である「プリティーリズム」です。
開発担当者に説明してもらったところ、基本はタイミング良くボタンを押すという、いわゆる音ゲーだとのこと。ただし、低年齢向けということでボタンは2つしかなく、ほかの音ゲーに比べて簡単に楽しめるそうです。確かに、あんまり高度だとせっかくのキャラクターを見ている暇がないですし、失敗ばっかりではプレイしていて楽しいわけがありません。
もちろん難易度を上げることも可能で、その場合は高得点が狙えるようになり、ポイントを多く貯めることができるという仕組み。ポイントが貯まれば、貯まったポイントに応じて楽しめるコンテンツが増えるなど、継続的にプレイしたくなる要素が随所にあります。
ほかのゲーム機でカードを用いるものがありますが、「プリティーリズム」でそれにあたるのが「プリズムストーン」。「プリズムストーン」を集めることで、基本的なコーディネート(キャラの服装など)を自分独自にカスタマイズすることができます。
この、コレクションの要素があるということもまた継続プレイに繋がる要素です。キレイなストーンを集めるだけでなく、集めたストーンで表示されるキャラクターの服装などが変わるというのは、普段かわいいものに縁がないオジサンでも、「それは楽しそうだな」と思ってしまう要素ですから、女の子たちはさぞかし楽しいことでしょう。
アミューズメントゲーム機で3D CGといったら、ひと昔前は「バーチャファイター」か「鉄拳」かという感じで格闘ゲームを連想させるものでした。
それが、女児向けゲームでファッションコーディネートを再現するのに使われたりするというのは、ある意味、技術が熟成されたということなのかもしれないなあと感慨にひたる筆者をよそに、持ち帰った「プリティーリズム・レインボーライブ」の資料と、いっしょにサンプルとして入っていた「プリズムストーン」を大喜びで眺める、娘の姿がありました。
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