「Nike+FuelBand SE」でやせる! 他のユーザーと比べてみると……(3):身体を張って検証しました
FuelBandで毎日1万歩生活を続けていた筆者。「これは結構歩いているのでは?」と思うのだが、他のユーザーはどれくらいの活動量なのだろうか。
今回はNike+FuelBandを使いつつ、他のユーザーがどういう運動をしているのか調べてみた。と言っても難しいことはしていない。PCにデータをアップロードするとNike.comに情報が上がり、類似のユーザーや全ユーザーの活動量と自分の活動量を比較することができるのだ。また有名なランニングスポットではFuelBandを使っている人がいるのでは? と見学してみることに。だが、あれれ?の結果が待っていた……。
PCサイトを見れば分かる! Nike+のユーザー平均は一週間で19.7K
第1回でも紹介したが、PCサイトの「Nike.com」はFuelBandの初期設定時にアカウントを作成しているので、簡単に使うことが可能だ。FuelBandをPCに接続してデータを送り、充電していれば、自分の活動量(NikeFuel)と類似ユーザー、全ユーザーの平均活動量が自動的に比較されている。
確認するのは簡単。Nike.comに接続し、画面上から「DASHBOARD」をクリック。右側をスクロールすると「詳細データ」というグラフが表示されている。これを見れば一発で分かる。
比較内容は一週間分。毎日の活動量の累積が表示されている。筆者の場合は「類似ユーザー」として「男性 30〜39歳」が掲載。その下で「全NIKE+ユーザー」との比較も可能だ。
4週間見ていたが、類似ユーザーも全ユーザーも、19.7K前後で安定している。季節や一週間の天候にもよるが、12月下旬の執筆時点でも19.6K、19.5Kといった活動量なので、最近のユーザーはこれくらいの活動量で安定しているのだろう。
全国レベルの19.7Kの活動量達成には、毎日1万歩以上!
だが「これくらいの活動量」というのはどれくらいなのか? 走っている人もいれば、筆者のようにウォーキングが中心という人もいるだろう。野球やサッカーで活動量を稼いでいる人だっているに違いない。
そこで筆者の活動量を参考に推測してみると、筆者の場合1日1万2000〜1万5000歩が多く、ときに2万歩近くなるが、おおよそ1日3K前後が多い。これが一週間続くと20Kを超える程度なので、類似ユーザー、全ユーザーとも近い数字だ。
すると多くの人は1万歩以上のウォーキングと同じ活動量をしていることになる。もちろんランニングを30分といった短時間で多くの活動量を稼いでいる人や、休日にスポーツをしまくる人もいるはずだが、筆者のウォーキング中心のダイエットでは「毎日1万歩以上」で、全国並の活動量。
これは結構ハードルが高い。週に3、4回なら達成できるが、毎日ですよ? 執筆時点ではFuelBandのテストが終わり、もはや毎日1万歩は実現できなくなっている。今では活動量は大きく下がっていることだろう……。
NIKE+ユーザーの多い場所を探してみよう
ところでPCサイトのNike.comだがDASHBOARDとは別に「PLACES」という項目がある。こちらも他のユーザーとの比較に便利で、「ヒートマップ」を見ることができる。
ようはNIKE+(FuelBandとは限らない)のユーザーが集中してスポーツをしているスポットが確認できるのだ。これを見ると「熱い」スポットは、やはり人口の多い(それだけユーザーが多い)都市部の走りやすそうなコースが中心。公園や広い歩道があるなど、実際に夕方や夜によく走っている人を見かける場所だ。
筆者の住む横浜では、観光スポットで有名な「大桟橋」「山下公園」のあたりが該当し、地図でもオレンジや赤色が付いている。また都内だと、やはり有名な「皇居」の周りは真っ赤。ではこのあたりに行けば、FuelBandのユーザーに会えるかも? というわけで様子を見に行くことに。
FuelBandどころか、ウェアラブルの装着率、少なっ!
まずは横浜・山下公園。これは大失敗。休日だったので観光客ばかり。とくにランナーは危ないので休日の昼間は自粛しているのだろう。
逆に言えば、都市部でNikeFuelを「19.7K」程度の活動量を維持するには、休日ではなく平日に活動量を稼がないといけない。皆さん朝や夕方に走っているのだろう……。
次に皇居。これは平日の夕方にチェックすることができた。30分程度で200人のランナーをさり気なく見続けていたのだが、Nike+FuelBandを装着している人はゼロ!
もちろん長袖の人や、上着を着ている人もいるので、絶対とはいえないが、人気があるはずのFuelBandですら着用率ゼロである。リストバンド型のウェアラブルギアや腕時計(ただの時計かスマートウォッチかは不明)を確認できたのは29人。
正直、筆者の予想よりも少ない。ただしスマホを持っている人、イヤホンを着けている人はよく見かけるので、何らかの機器で計測している人はもっといるだろう。
健康への意識が高く、高所得の人が多いであろう皇居ランナーでも「スマホで十分」なのか。ウェアラブルにもう飽きたのか、それともたまたまだったのか。
とはいえ、こういう風に「ウェアラブルを皆使っているの?」と気になったときに、スポットを確認できるのはユーザー数が多いNIKE+だからこそだろう。情報量が多いという点では人気の商品に勝るものはない。
次回はNIKE+FuelBand SEのまとめ。結局筆者はこれを使い続けたいと思ったのか……結論はいかに?
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