これって便利? Apple Watchの地図とナビ
iPhoneと連携して利用するApple Watchの注目機能の1つがマップです。iPhoneを取り出すことなく、地図の確認やナビゲーション機能が利用できます。ぜひ動画でその雰囲気を確認してみて下さい。
すでにいろいろ紹介されている「Apple Watch」が持つ多様な機能の中でも、個人的に注目しているのが「マップ」アプリとナビゲーション機能です。Apple Watchのマップアプリでは、iOSに搭載されているマップのナビ機能を、iPhoneを取り出すことなく利用できます。
Apple Watchのディスプレイは、42ミリのケースで312×390ピクセル、38ミリのケースで272×340ピクセルとなっていて、「Retinaディスプレイ」とうたわれていることからも分かるとおり、非常に精細なのが特徴です。さまざまなデザインのフェイス(文字盤)が表示できるのはもちろんですが、多様なアプリの画面が美しく表示できるディスプレイでは、地図の表示もとても鮮明です。
iOSに搭載されているマップアプリは、GoogleマップからApple独自のものに切り替わった当初は地名表示に問題があったりしましたが、今ではかなり改善され、Googleマップと同等とまではいかないものの、かなりの情報量を備えるようになっています。これがApple Watchから直接利用できるわけです。
iPhoneでは、初めての場所を訪問する際などに、歩行者向けのナビアプリを活用している人も多いと思います。歩行者ナビや乗り換え検索アプリを使うことで、遅刻せず効率よく移動できますし、到着したい時間から正確に出発すべき時間が分かるので、こうしたアプリは今やiPhoneには欠かせないアプリの1つと言えるでしょう。それらのアプリがApple Watchにどこまで対応するかはまだ分かりませんが、少なくともマップアプリは、iPhoneを取り出すことなくナビ機能が利用できます。
マップアプリを起動すると、画面上に現在地が表示されるだけでなく、画面を長押しして場所を検索したり、検索履歴から店舗や住所を選んだり、連絡先から住所を選んだりできます。検索する際にはSiriによる音声入力も利用できます。
場所を選ぶと、住所や電話番号と合わせて、徒歩や車での距離や時間が表示されます。交通手段を選択すると経路が検索され、画面上でターンバイターン方式のナビが利用できます。画面には移動する距離と、曲がる方向が簡潔に表示されます。画面を横に動かすと、分岐点の地図も確認できます。曲がる地点では手首を軽くたたくような振動で知らせてくれるのがApple Watchならではです。
普段からiPhoneで歩行者ナビを利用し、画面を見ながら街を歩いている人にとっては、ときどき腕を見ながら歩けばよくなるので、発売されたらすぐにでも検証をしてみたい機能です。
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