「Apple Watch」に利用可能なバッテリーやバンパーが各社から登場予定
Apple Watchを時計ととらえると、アクセサリーを付けて利用するという感覚はあまりないかもしれませんが、各社の動きを見ていると、iPhone並みに大きなアクセサリー市場が誕生する可能性があります。
iPhoneであれば、ディスプレイ面にフィルムを貼ったり、保護用のバンパーを取り付けたり、充電用のモバイルバッテリーを別途用意したりするのは、今や当たり前になっています。家電量販店にはフィルムだけでも選ぶのが大変なくらいの数が展示されていて、ケースはそれこそ星の数ほど存在します。
少し古いデータですが、MM総研が2013年に12月に発表した調査では、スマートフォン・タブレット向けアクセサリーの市場規模は、サプライ・装飾品で786億円、バッテリー製品で549億円と予測しています。これにデジタルオプション製品や車載用製品を加えたアクセサリー・周辺機器の市場規模は2026億円。これはかなりの規模といっていいでしょう。特に日本はAndroidスマートフォンよりもiPhoneの方が普及していますので、iPhoneアクセサリーの市場はこの中の過半を占めると考えていいと思います。
では、「Apple Watch」はどうでしょうか。
Apple Watchを「腕時計」「スマートウォッチ」ととらえる人から見れば、サファイアガラスにさらにガラスのフィルムを貼ったり、ケースにバンパーを着けたりするのはなんだか不思議な感じがするかもしれません。なぜなら、腕時計には本体を別の製品やパーツで保護する“文化”はあまりないからです。
しかし、iPhoneの周辺機器ととらえる人が多い可能性が高いことを考えると、iPhoneと同じようにアクセサリー市場が盛り上がると考えられます。
実際、すでに米国を中心に、Apple Watch用のバンド以外のアクセサリーの予告が、クラウドファンディングサイトや、アクセサリーメーカーのWebサイトに登場しています。それらは充電台のような実用的なものだけでなく、Apple Watch用のガラスフィルムやケースを保護するバンパー、Apple Watchの充電ができるバッテリーなども含まれています。
例えばスイスの時計メーカー、DWISSはいち早くApple Watch向けのアクセサリーを発表。イタリアのACTIONPROOFが開発中のゴム製バンパー、その名も「THE BUMPER」は、クラウドファンディングサイトIndieGoGoで資金を調達中です。日本でも製品が流通しているアクセサリーメーカーのX-Doriaは、金属製のバンパーの予約を受け付けしています。
さらに興味深いのは、バッテリーの持ちがあまりよくないといわれるApple Watchを外出先でも充電できるモバイルバッテリーもすでに発売が予告されていることです。Lightning端子を備えた短い充電用のUSBケーブル、チャージキーなどを販売しているNOMADは、専用充電器をセットできるバッテリーを6月15日に発売予定で、現在予約を受け付けています。
さすがにApple Watchはまだ発売されていない製品ですので、入手できるのは発売後だったり、発売から数か月後だったりしますが、さまざまな周辺機器のアイデアがさまざまなところから出ていて興味が尽きません。
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