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「黒いラバーはもうたくさん……」な人に贈る バッテリーが8カ月持つ大人の活動量計「Withings Activite」使用レビュー(4/4 ページ)

これまで約1年に渡って活動量計を身につけ続けた筆者。さすがに「もう黒いラバーはお腹いっぱい」と感じるようになってしまったが、そんなタイミングで再会した“とある新製品”に心を奪われた。

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睡眠の自動測定は結構正確


Withings Activiteによる睡眠グラフ。グラフを長押しすると状態と時間を確認できる

 個人的には睡眠サイクルの測定機能は欠かせない。自動測定の場合、特にその精度が気になるところだろう。現在自分の手元にある活動量計の中で、睡眠を自動測定するSmartBand Talk(レビュー記事)と、Fitbit Charge HR(発表会記事)のデータと比較してみた。たとえば、4月30日から5月1日の睡眠は以下の通りだった。

Withings Activite:1:02〜7:46(6時間34分)

SmartBand Talk  :1:30〜7:40(6時間30分)

Fitbit Charge HR :0:49〜7:37(睡眠状態3時間12分)

 起床は実際に目覚めてから動く、起きあがるというアクションがあるため比較的そろいやすい。問題は寝入りをどう判定するかである。各社記録方法やまとめ方が違うようなのでコメントしにくいのだが、特別大きく外れているという感じはない。就寝中の動きもしっかり拾っているようだ。

 面白いのは、昼間の睡眠、つまりお昼寝もしっかりカウントし、別の睡眠サイクルとして記録する点だ。在宅ワーカーの筆者は座り疲れると横になってストレッチをすることがある。その際、うっかり寝てしまうこともあるのだが、それまできちんとグラフで記録されているのである。グラフは1日の睡眠としてまとめられるほか、独立したサイクルとしても参照できる。


夜間の睡眠以外に寝ていると、その分グラフが表示される

 昼間の睡眠も残すものとして筆者が知る限りではSmartBand Talkがあるが、個別のグラフまでは表示しないことを考えると結構面白い。

 とはいえ、面白がってばかりもいられない。意識的な短時間仮眠ならいざしらず、昼間の活動が調子よければ、本来ならないはずの睡眠なので、最近の自らの睡眠を大いに反省している次第である。記録に残らなければ意識しなかったことを考えると、メリットがあるといえそうだ。

おしゃれに使いこなしたい大人の活動量計

 手にして以来、毎日欠かさず身につけているが、Withings Activiteは見た目も機能も妥協していないことがハッキリ分かった。おかげで着るものと合わせるのが楽しい。もちろん時計としても活動量計としても重宝している。スポーツ用のバンドも普段使いとして積極的に活用している。


活動の達成率をチェックしては、もう少し歩いておこうと思ったりする

 現在のスマートウォッチの不満点は、どんなに素敵なウォッチフェイスを選択できても、周りから見える状態は概ね黒い画面だけという点だ。これではかっこよさも伝わらない。その点、活動量計ながらも常にフェイスが見えているWithings Activiteは、ファッションアイテムの1つとして周囲にさりげなく魅力を振りまいてくれるので、活動量を測定するという目的を考えずとも、自然と身につけるようになると感じている。

 そのせいか、心なしか自分もおしゃれにも気をつかうようになってきたような気がする。実は初めてネイルサロンに行きたいと思うようになったのだが、いいものをつけているのだから、爪先がボロボロではもったいないと思い始めたのだ。こういう感覚は初めてだ。これからはより薄着になり、衣類の色も明るくなっていく。そんなときにさりげなく身につけるなら、間違いなくこれだろう。

 おそらく一般的には価格(実売価格6万円前後)がネックになるのではないかと感じている。いい物を長く使いたい大人が選ぶには相応しい価格なのではないだろうか。一度は活動量計を買ったが、使わなくなってしまったという方、活動量計は使ってみたいがデザインが……と思っていた方にぜひおすすめしたい。

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