Apple Watch バンドに関するガイドラインが公開 各社からオリジナルデザインバンド登場か
Apple Watchのバンドをデザインする際に必要な情報が、「Band Design Guidelines for Apple Watch」として公開されました。これにより、Apple Watch用のサードパーティ製バンド市場が活況を呈しそうです。
スマートウォッチとしては、他に類を見ないほど販売が好調な「Apple Watch」。発売日以降にも、順次製品が到着しているようで、連休前に入手できた人も多いのではないでしょうか。一方で、多くの人がApple Watchを購入しているとなると、1ユーザーとしては周りの人との“かぶり”も気になってきます。
さすがにまだ電車の中でApple Watchをしている人をよく見かける、なんていうことはありませんが、同じApple Watchをしている人が近くにいたりすると、バンドを変えてみようかな、などと思い始めてしまいます。
Apple製品の中でも、「特にパーソナルな存在」と位置付けられるApple Watchは、単にiPhoneの機能の一部が利用できるコンパニオンデバイスではなく、ユーザーの個性を際立たせるアクセサリーとしての役割も与えられています。そのためApple Watchにはさまざまなバンドが用意されていて、ユーザーは購入前に試着をして、自分の好みに合ったケースとバンドの組み合わせで購入ができるよう配慮されているわけですが、いかんせん純正品だけではバリエーションも限られています(それでも98パターン以上ありますが)。まだ単体で購入できないバンドもあります。
そもそもApple Watchは、ユーザーが画面を見るとき以外はディスプレイが常時消えていて、基本的に真っ黒なので、フェイスをどうカスタマイズしようと、端から見ると違いはまったく分かりません。自分なりの個性を演出しようと思うと、選択肢はケースに何らかのカバーを付けるか、バンドを交換するか、くらいしかないのです。
そこで期待されるのが、サードパーティーメーカーによるApple Watch対応のバンドです。先日Appleは、開発者向けのWebページで、Apple Watch対応のバンドを作るためのガイドライン、「Band Design Guidelines for Apple Watch」を公開しました。Apple Watchに設けられた、バンドを付けるためのくぼみの部分の寸法や、「ラグ」と呼ばれる、バンドをケースに取り付けるパーツ部分のCADデータが提供されています。Apple Watch本体の詳細な図面データも公開されました。
iPhoneやiPadでは、多数のサードパーティーメーカー製ケースが登場し、ユーザーは周りの人とのかぶりを避けられるようになりました。同じように、Apple Watchも、対応するバンドが多数登場したり、既存の腕時計用バンドが付けられたりするようになることで、容易に“自分らしさ”の演出が可能になります。今後Apple Watch対応バンドの市場は一気に活況を呈すと思われます。
正式にApple Watchに対応しているバンドであることを証明する認証プログラム、「Made for Apple Watch」も提供予定で、所定の手続きを行い、審査を経れば、Apple Watch対応が認められたバンドとして売り出すことも可能になります。サイズ調整用の穴を7ミリ間隔以下にする、心拍センサーを覆うような形状は許可しない、などなど細かな制約が科せられていますので、興味がある方はぜひガイドラインを確認してみて下さい。
Apple Watchも、交換用のバンドが選べるようになると、さらに多くの人に受け入れられていくのではないでしょうか。純正品よりおしゃれなデザインのバンドや、質感が高くて価格の安い金属バンドなどにも期待したいところ。また、ヘルスケアデバイスとしてのApple Watchの進化にも、興味深い影響がありそうです。
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