新緑も最盛期を迎え、いよいよ屋外の日差しが気になる季節になってきました。肌の弱い人や日焼けを避けたい人にとって、日焼け止めは欠かせないものですが、選び方にはポイントがあります。
製品によって配合されている成分や使い心地は異なりますし、自分に合わないものを使ったり使い方を間違えてしまうと、肌荒れを起こしてしまうことも多いもの。日焼け止めに関する基本的な知識を確認してみましょう。
肌が弱い人の日焼け止めの選び方
日焼け止めで肌荒れを起こす原因の多くは、配合されている成分によるものです。特にSPFの数値が高い日焼け止めには、紫外線吸収剤が含まれているものが多いです。
紫外線吸収剤は肌の上で化学反応を起こし、紫外線が肌へ浸透するのを防ぐものです。配合されている成分にはメトキシケイヒ酸オクチル、オキシベンゾンなどがあり、これらの成分が肌への刺激となりやすいので注意が必要です。
日焼け止めにはこの紫外線吸収剤ではなく、紫外線散乱剤を使用したものもあります。紫外線散乱剤は、紫外線を反射させて日焼けから肌を守ってくれるもの。配合されている成分も、酸化チタン、酸化亜鉛など、肌に刺激の弱いものです。肌が弱いと感じている人は、紫外線散乱剤を使用しているものを選ぶようにすると安心でしょう。
肌の美しさを損なわない日焼け止めの選び方
肌荒れはもちろん、肌をキレイにする効果も期待したい、という人は美容成分が配合されているものや、オーガニックで作られた日焼け止めがオススメです。
オーガニック化粧品は日本においては基準が定められていないので、中には肌に刺激のある成分が含まれていたり、オーガニック素材が充分に使用されていなかったりするものもあります。選ぶ際には、海外で認証されているものを選ぶ、または配合されている成分に肌への負担となる成分が含まれていないかどうかを確認してから選ぶといいでしょう。
用途に合わせた日焼け止めを選ぶ
SPFが高い日焼け止めは肌へのダメージも大きいものですが、海や山など、一日中強い日差しにさらされる場所に行く際には、やはりSPFやPAの高いものを選んだ方が効果が高いのも事実です。日焼け止めを選ぶ際には、下記のように用途に合わせて使い分けることも重要です。
目安としては、
- 海や山などリゾート地に行く時 :SPF40〜50 PA+++〜++++
- 外での軽いスポーツやレジャーの時:SPF20〜40、PA++〜+++
- 日常生活での外出など :SPF10〜20 PA+〜++
を基準に選ぶといいでしょう。
ここで挙げたようなポイントを守っていても、場合によっては肌荒れしてしまう可能性はゼロではありません。敏感肌や肌が弱っていると感じた時などは、パッチテストをしてから使うといいでしょう。また、日焼け止めはこまめにつけること、クレンジングをしっかりすることも大事です。そういった点に注意しながら、自分に合った日焼け止めを見つけていきましょう。
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