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コラム

味噌汁の具で人気のあれが、長寿遺伝子に好都合?

味噌汁に日本人の長寿の秘密が隠されているかもしれません。

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Geno

 日本食に欠かせないもの。それは味噌汁です。 地域によって味噌の種類や具材は異なりますが、昔から日本人に愛されてきました。そして、この味噌汁に日本人の長寿の秘密が隠されているかもしれません。

長寿遺伝子が活性化?

 理研ビタミン株式会社の発表によると、味噌汁の定番具材である「わかめ」に長寿遺伝子と呼ばれるSirt1遺伝子の発現を高める効果が確認されたようです。

 研究チームは、実験マウスを4つのグループに分けて、2年間それぞれ異なる餌を与え、体重の変化と遺伝子発現の変化を追跡しました。遺伝子発現とは、遺伝情報が細胞の構造や機能に変換され、具体的に特徴として表れることです。1つ目のグループには通常飼料、2つ目のグループには通常飼料+わかめ、3つ目のグループには高脂肪飼料、4つ目のグループには高脂肪飼料+わかめを与え続けました。

 その結果、通常飼料でわかめを加えた2つめのグループに、Sirt1遺伝子の発現上昇が確認されたようです。Sirt1遺伝子は、その活性化により、生物の寿命が延びると考えられています。また、2つめのグループでは、Sirt1遺伝子だけではなく、コレステロールや脂肪酸の生合成に関わる遺伝子の発現低下、脂肪燃焼に関わる遺伝子の発現上昇まで確認されました。

エネルギー代謝を改善?

 また、高脂肪飼料にわかめを加えた4つめのグループでは、脂質代謝関連遺伝子の発現制御を行う転写因子の発現上昇が確認されました。これはつまり、わかめには、長寿遺伝子の発現を高めるだけではなく、エネルギー代謝の改善効果もあると考えられるようです。

 味噌汁の具材で迷ったときは、わかめの味噌汁を選択すると、良いことがあるかもしれませんね!

<参考文献>

この記事は「遺伝子の?を!に変える」をコンセプトに、遺伝子に特化した国内外の情報を配信するサイト「Geno」から転載しています。


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