虫歯は伝染る? それとも遺伝?
虫歯は遺伝で決まるのでしょうか。バンダービルド大学の研究チームは、3歳から12歳の子供を対象にして、乳歯の虫歯と遺伝子の関係性を調査しました。
同じように歯磨きをしていても、虫歯になりやすい人と虫歯になりにくい人がいます。 親に虫歯が多いと、その子どもも虫歯が多い場合があり、虫歯は遺伝と考えている人も多いでしょう。実際、虫歯は遺伝で決まるのでしょうか。アメリカ、バンダービルド大学の研究チームによれば、子供の頃に生える乳歯には遺伝子が関係しているようです。
虫歯と筋肉?
研究チームは、3歳から12歳の子供を対象にして、乳歯の虫歯と遺伝子の関係性を調査しました。その結果、MPPED2遺伝子に虫歯との関連性があることが分かりましたが、その機能については未だ明らかとなっていないようです。また、ACTN2遺伝子という筋肉の生成にも関わる遺伝子との関連性も判明しました。
遺伝子以外にも
遺伝子以外にも、親から子供へ虫歯が移る原因があります。それは、キスをしたり、口移しをしたり、大人が使った箸やスプーンでご飯を食べさせる行為です。虫歯の原因である虫歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内にはおらず、身の回りの大人によって赤ちゃんの口に虫歯菌が入ってしまうことが多いようです。ある研究では、虫歯の人はもちろん、過去に虫歯になったことがある人は必ず、ミュータンス菌を持っており、その割合はなんと日本人の約9割にものぼることが分かっています。
もし、一生懸命歯を磨いているのに虫歯ができてしまう人は、遺伝的要因に加えて、小さい頃に受けた両親からの“愛”が原因かもしれませんね。
<参考文献>
この記事は「遺伝子の?を!に変える」をコンセプトに、遺伝子に特化した国内外の情報を配信するサイト「Geno」から転載しています。
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