女性にとって、お肌の状態はその日の気分を大きく左右させます。朝起きた時に、カサカサに乾燥していたり、ニキビができていたり、くすんでいると、その日1日元気に過ごすことができません。良質な睡眠や規則正しい食生活、高価な化粧品など、巷にはありとあらゆる情報が溢れていますが、ある研究によると、どうやらパイナップルには遺伝子レベルで美肌に導いてくれる効果があるようです。
セラミドが鍵?
私たちの肌には、セラミドという角質層があります。このセラミドは、細胞間で水分や油分を保持する働きを持ち、この機能によって肌にうるおいを与えています。セラミドはさまざまな植物にも存在していますが、今回研究チームは、パイナップルの果実にあるパイナップルセラミドに着目しました。このパイナップルセラミドの分子構造は、こんにゃくやきのこのセラミド分子構造と類似していることが判明したようです。
実験では、乾燥肌モデルマウスに、パイナップルセラミドを与え、皮膚機能に与える影響を検証しました。その結果、モデルマウスの皮膚バリア機能の低下を抑制し、保湿機能が維持されたことを確認したようです。
2つの遺伝子発現が増加?
さらに、このモデルマウスの遺伝子解析を行った結果、EGFという遺伝子とFGF-2という遺伝子の発現を促進させていることが明らかとなったようです。このEGFとFGF-2は、DNA合成や細胞増殖に導く働きを持っていることが知られているため、パイナップルセラミドには遺伝子レベルで影響を与えていることが認められました。
早速パイナップルを買いに走りたくなるような研究結果ですね! パイナップルの花言葉は「あなたは完璧」。まさに、完璧な私に導いてくれるかもしれません!
<参考文献>
この記事は「遺伝子の?を!に変える」をコンセプトに、遺伝子に特化した国内外の情報を配信するサイト「Geno」から転載しています。
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