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コラム

会社が求める「チームワーク」を上手に形成できる遺伝子は?

チームワークを評価する方法はさまざまに開発されていますが、遺伝子を調べることも1つの手段かもしれません。

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Geno

チームワーク=会社のサバイバル

 会社はいろんな人が集まり作っていく「組織」です。組織を構成している「人材のマネージメント」が一つの学問として認められ、多くの学者が研究しているほど、人を育てることは難しいことです。実際、多くの経営者が人材マネージメントに失敗しています。さらに、グローバル化により国籍や文化まで多種多様となってきました。会社側では失敗を防ぐため、雇用する際、ふさわしい人材の基準がそれぞれ存在します。ですが、共通に重要だと思われている項目は、コミュニケーション能力とチームワークです。

 チームワークの定義は「プラス・アルファの価値を創出すること」なので、会社が競合に打ち勝っていくために、最も必要な条件として捉えられています。しかし、働き方は人それぞれです。一人で働く方が自分のポテンシャルを引きだせる人もいれば、チームで働く方が能力を発揮する人もいます。ほかの人のポテンシャルを踏み潰す人もいれば、より輝くように支えてくれる人もいます。チームワークを上げるため、さまざまな研究が行われ、チームワークを評価する方法もさまざま開発されています。その1つに当てはまるかどうかは分かりませんが、遺伝子を調べることも1つの手段かもしれません。

やっぱり、ドーパミン

 2010年、山形大学で行われた研究では、826人の日本人を対象にした5因子人格検査結果から、協調性と遺伝子の関係を調べました。その結果、FKBP5遺伝子という内分泌系の『視床下部・下垂体・副腎皮質系』の制御に機能をする遺伝子が、チームワークとの相関性があると認められたのです。また、ベルギーの研究では、女性80人の5因子人格検査結果と、COMT遺伝子の関連性の統計学的な分析が行われました。

 その結果、チームワークとCOMT遺伝子の相関性が証明されたのです。COMT遺伝子は神経伝達物質であるドーパミンに関与している代表的な遺伝子です。COMT遺伝子に変異が存在する場合、神経を興奮させ、気分を高ぶらせる作用を持っているドーパミンの分解効率が悪く、ドーパミンが多くなる傾向があると考えられます。

 遺伝子型がチームワークに影響があると示唆している研究内容ですが、チームワークは、経験によって高まっていくものだと思います。人間も微生物も誰もが一人では生きていけない世界になっています。お互い協力しながら生きていく社会を作っていきたいですね!

 就活の前にチェック! 自分のチームワークの遺伝的傾向はGeneLife Myselfで確認できます。

<参考文献>

この記事は「遺伝子の?を!に変える」をコンセプトに、遺伝子に特化した国内外の情報を配信するサイト「Geno」から転載しています。


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