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コラム

遺伝子組み換え食物って結局なんなの?

日本でも広く流通している「遺伝子組み換え食物」。でも、一体どういったものなのでしょう?

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 遺伝子組み換え食物を知っていますか? 説明はできないけど、言葉は聞いたことがあるという人がほとんどでしょう。今日は奥深い「種」の世界について勉強してみましょう。

日本でも広く流通している遺伝子組み換え食物

 厚生労働省が発行している資料によると「遺伝子組み換え」とは、生物の細胞から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、植物などの細胞の遺伝子に組み込み、新しい性質をもたせることと定義されています。ちょっとイメージしづらいですね。

 例えば、味は良いけれど害虫に弱い品種の野菜があった場合、その種に害虫に強くなる遺伝子を組み込むことで、味も良く害虫に強い品種の野菜を作ることを可能にしたのが遺伝子組み換え技術です。日本には、どれくらいの品種の遺伝子組み換え食物が認可され、流通しているか知っていますか? 実は、食品8作物(169品種)、添加物7種類(15品目)もあるのです。(2012年3月現在)

 気になるその種類ですが、食品は大豆、じゃがいも、なたね、とうもろこし、わた、てんさい(砂糖大根)、アルファルファ、パパイヤです。添加物は、キモシン α−アミラーゼ、リパーゼ、プルラナーゼ、リボフラビン、グルコアミラーゼ、α-グルコシルトランスフェラーゼです。 大豆は、私たちの日本食には欠かせない食品であり、豆腐や納豆、油揚げや醤油、味噌も大豆から作られています。とうもろこしは、シリアルや油に加工され、てんさいは砂糖の原料となっています。このように、遺伝子組み換え食物は、私達の食卓に紛れ込んでいるのです。

遺伝子組み換え食品はどこで作られている?

 遺伝子組み換え食品の作付面積が最も大きいのはアメリカで、世界中のおよそ43%にも及びます。第2位がブラジル、第3位がアルゼンチンとなっています。厚生労働省の資料によれば、日本国内では、遺伝子組換え作物は商業的には栽培されていないようです。

種に種類があるって知っている?

 遺伝子組み換え以外の種にも種類があります。スーパーや八百屋など、市場に出回る野菜のほとんがF1種と呼ばれる種です。F1とは、生物学用語で、first filial generation、異なる特性を持つ親を人為的に掛け合わせて生まれた第1子を指します。F1種は、均一な品質の野菜を早く、大量に生産できる為、昭和30年代以降に急速に普及しました。

 それに対し固定種は、親から子、子から孫へと代々同じ形質が受け継がれている種で、伝統野菜、地場野菜とも呼ばれます。生育時期や形、大きさなどがそろわないこともありますが、地場食材として根付き、個性的で豊かな風味を持っています。固定種は自家栽培ができるのに対して、F1種は毎年種を購入しなければならない為、種がなければ、私達の食料もなくなってしまいます。その為世界では、種を制するものが世界を制するとまで言われているようです。

 種の世界は奥深いですね。もしも、自家菜園をする場合は、自家栽培ができる固定種野菜をおススメします!

<参考文献>

この記事は「遺伝子の?を!に変える」をコンセプトに、遺伝子に特化した国内外の情報を配信するサイト「Geno」から転載しています。


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