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コラム

ウイルス感染で糖尿病が発症する!?

未だ発症要因が明らかとなっていない「1型糖尿病」ですが、近年の研究では、原因の1つにウイルス感染が関与していることが分かりました。

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 ウイルス感染によって発症する糖尿病があることをご存じですか?

新たな治療法につながる?

 糖尿病には、主に生活習慣や遺伝によって発症する2型糖尿病と、インスリンを作るすい臓のβ細胞が壊れることで発症する1型糖尿病があります。1型糖尿病の場合、自分のすい臓でインスリンを分泌する力がなくなってしまうため、治療にはインスリン療法が必要です。また、10〜20代の若い人に突然発病するケースが多いことが特徴です。

 1型糖尿病は、未だ発症要因が明らかとなっていない疾患ですが、近年の研究では、原因の1つにウイルス感染が関与していることが分かりました。先日の九州大学研究チームの発表によると、このウイルス感染による糖尿病の発症には、ある遺伝子が関与しているようです。

 実験では、健常者331人、1型糖尿病患者302人、2型糖尿病患者314人を対象に、遺伝子解析を行いました。その結果、TYK2遺伝子に変異がある場合、糖尿病の発症リスクが2倍も高まることが明らかになったようです。TYK2遺伝子は、ウイルスの増殖を抑えるたんぱく質の産生に関わる働きをもつことが分かっています。

 今回の発見により、新たなワクチンの開発につながるかもしれませんね! 今後の研究に期待したいと思います。

<参考文献>

この記事は「遺伝子の?を!に変える」をコンセプトに、遺伝子に特化した国内外の情報を配信するサイト「Geno」から転載しています。


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