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コラム

「寝てない自慢」をしてくる上司には、こう対処しよう!

「昨日、徹夜しちゃったんだよね……」そんなことをちょっと自慢げに語る上司にはよく遭遇します。しかし、寝ていない自慢は既に時代遅れ。うまい対処方法をご紹介します。

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 「昨日、この報告書をまとめてたから3時間しか寝てないんだよ」「お前らには任せられないからおちおち寝てもいられない」そんな上司によるぼやきを聞いた経験はありませんか?

 しかし、今さら言うまでもありませんが、睡眠不足は決して自慢できるようなことではありません。むしろ、自分の仕事の能率が悪いことをあえて対外的にアピールしているように見られることすらあります。この事実を分かってもらうためにも、こうした上司への適切な対処方法を考えてみましょう。

上司からの「寝てない」自慢への対処法

 「寝てない自慢」を含む、いわゆる「忙しい自慢」は人から最も嫌われるといわれますが、そもそもこれらはかつての高度成長期における風潮の名残とも考えられます。当時はろくに睡眠もとらず、ただひたすらにモノを作っては売り、頑張れば頑張るほど業績と報酬が右肩上がりに伸びていった時代。

 しかし、現代では「単に忙しい」状態は非効率と見なされるケースも多く、仕事の評価も「量より質」にシフトしつつあります。寝てない=忙しい=有能……そんな古い考え方を持っている上司が「忙しくて寝てない自慢」をしてきた場合は、どのような対応を取るのがふさわしいのでしょうか。

 一般的に、自慢への対応方法で考えられるのは「称賛する」「けなす」「流す」「無視する」などの選択肢がありますが、相手が上司ともなると、否定的な対応は避けなくてはなりません。しかし、そもそもその考え方が時代遅れであることも示さなければなりませんから、手放しに称賛してしまうのもNG。

 そこでおすすめなのは、本気で上司の体調を心配してあげる(フリをする?)こと。「寝ないで仕事してやったんだぜ」と誇らしげな上司に対し、「寝ないで!? そんなに大変な状況になってるんですか!? お身体が心配ですし、翌日の能率も落ちてしまいますよね……」「今日は早く帰ってください……」と伝えることで、睡眠不足は決してカッコイイことではないこと、むしろ全体の非効率につながることをさりげなく指摘します。

 「だいじょぶだいじょぶ、2、3日くらい寝なくたってどうってことないよ!」とさらに鈍感な返答があったときには、「そんなことありません! 寝る時間すら取れないというのは明らかに異常事態ですし、根本的な問題解決が必要だと思います。私から○○さん(上司のさらに上長)に相談してみます!」と、組織や仕組みの問題にまで話を発展させてしまいましょう。

 実際に、「皆が帰れない職場」というのは、仕事量がそもそもおかしかったり、誰から見ても非効率な習慣が蔓延していたりと、「組織」や「仕組み」に問題を抱えている場合がほとんどです。問題を個人のレベルに落とし込むのではなく、より大きな視点で検討することで、上司も「あれ、なんか俺の今の状況ってまずいかも……」と考え直してくれるかもしれません。

 充分な睡眠をとらないと脳の活動が低下し、認知力の低下も進むため、脳の老化スピードが早まってしまうというのは広く知られた事実。また、ある研究の結果では、睡眠不足が続くと気分や感情も低下し、抑うつ的になるなど、幸福感も低下することが指摘されています。

 ここは自分の幸せのためにも、組織や上司の幸せのためにも、「寝ないと脳の働きが低下してしまうそうですし、無理せず今日はぐっすり休んでくださいね」と、いたわりの言葉を沿えてあげられると良いですね。

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