心拍や血圧、動脈血酸素飽和度などがモニターできる小型医療機器「チェックミー」
アプリや活動量計よりももっと正確に血圧や心拍、動脈血酸素飽和度などを記録したい。そんなニーズに応えるコンパクトな医療機器が登場しました。
三栄メディシスが7月28日、携帯型マルチヘルスモニター「チェックミー」を発表しました。「チェックミー・プロS(Checkme Pro S)」と「チェックミー・プロA(Checkme Pro A)」の2機種をラインアップしており、ECGラボが8月1日から順次出荷を開始します。7月31日までに購入予約をすると、チェックミー・プロSが通常価格15万円のところ9万円で、チェックミー・プロAが通常価格10万円のところ6万5000円で購入できます。
チェックミーは、心電図表示、パルスオキシメーター(動脈血酸素飽和度計)、体温計、血圧計、歩数計、アラーム時計、睡眠モニター(Checkme Pro Sのみ)といった機能を手のひらサイズで実現した医療機器です。2.7型のタッチパネルディスプレイを搭載しており、ここで操作と情報の閲覧が可能です。
心電図は、両手で電極を持って、 少し振る(振動を与える)だけで自動的に測定が始まる「クイックECG」機能を搭載しています。 また、手で右側の電極をつまみ、 本体の左電極を左下腹部にあてて計測したり、Checkme Pro Sでは、誘導コードを使用してST測定値も含めて測定することも可能です。測定結果は正常かどうかをメッセージで表示するほか、心拍数、QRS幅も表示可能。結果は本体に100件保存できます。
パルスオキシメーターは、動脈血酸素飽和度が計測でき、クリップで挟むのではなく、 指を添えるだけで測定できるため、圧迫を感じないのが特徴です。Checkme Pro Sではプローブも使用できるため、直射日光や強い光が当たるところでも安定して測定できます。結果は動脈血酸素飽和度(SpO2)、 脈拍数(PR)、 灌流指数(PI)を数値で表示。これらの結果も本体に100件保存できます。
血圧計は、手のひらで約20秒でチェックできます。最高血圧値(収縮期血圧)を数値で表示可能です。心電図と動脈血酸素飽和度(SpO2)も同時に測定。体に電極を付けたりする必要がないのがポイントです。心電図とSpO2を同時に測定することで、 心電図信号と脈波信号から脈波伝搬速度を算出、そこから収縮期血圧を計算しているとのこと。心拍数、 動脈血酸素飽和度、 最高血圧値はグラフで表示できるので、日々の変化もモニターできます。
体温計は、こめかみにセンサーをあてて2秒で体温を計測可能。脇の下でも約1秒で計れます。
またCheckme Pro Sでは、付属のアームバンドで腕に固定し、SpO2外部センサーを指に装着して、睡眠を計測する機能も用意しています。睡眠中の血中酸素濃度、 脈拍の変化をグラフで表示してくれるので、睡眠時の状態を把握できます。血中酸素濃度の低下の有無から、睡眠時無呼吸症候群の疑いをチェックすることも可能です。
測定したデータはBluetoothでスマートフォン、 タブレットに転送できます。日々の結果をグラフで確認したり、心電図の波形の一部を拡大して確認したりできます。
製品名 | Checkme Pro S/Checkme Pro A |
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医療機器承認番号 | 227AABZX00038000 |
管理医療機器 | 特定保守管理医療機器 |
ディスプレイ | 2.7インチタッチスクリーン |
電撃に対する保護の形式による分類 | クラスII機器 |
電撃に対する保護の程度による装着部の分類 | BF形 |
バッテリー | 充電式リチウムイオン |
充電時間 | 2時間以内で90% |
保護構造形式 | IP22(防滴保護形) |
耐落下性能 | 1.0メートル |
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