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「継続する2%」で居続けるために――パーティークリエイター・アフロマンスさん&フジモトタイチさん(3/4 ページ)

話を聞いてみたいあの人に、生活習慣や健康のコツを聞く本連載。今回ご登場いただくのは、泡パやSlide the Cityなどの斬新なイベントを次々と仕掛けるアフロマンスさんとフジモトタイチさんです。

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1000人規模のイベントを“回す”ということ

――大勢の関係者を巻き込む仕事ですし、強烈なプレッシャーじゃないですか?

フジモト:プレッシャーはけっこうありますね。イベントやパーティを企画する仕事なので、「楽しいことを仕事にしていていいよね」っていわれます。確かにイベントそのものは楽しいし、喜んでもらえるのはうれしい。アイデアを出し合う企画会議も面白いです。でも、人には見えない裏方作業が地味でシンドイんです。

 スポンサーも入るし、自治体にあいさつやお願いに伺うこともしなくちゃならない。事故があってはならないので、安全面には万全を期さねばならない。フリーで好きなように働いてはいても、そのぶん責任は重いです。

 だから、酒、タバコ、食事ではガマンしないってスタイルなんです。ビールは大好き。ストレスを解消するために、食事のときくらいはゆっくり、好きなようにに楽しみたい。

――アフロマンスさんのプレッシャーのコントロールは?

アフロマンス:僕らがいなくても、イベントは滞りなく運営されるように事前に仕込んでおきます。万が一、イベント当日に倒れるかもしれないし、事故に遭う可能性だってありますからね。

 こないだ、土曜の昼間にSlide the City、夜に泡パ、さらにDJをやって、ほぼ48時間ぶっ続けでイベントをやったんですが、さすがにこのときは疲労と酔いで潰れてしまいました。で、眼が覚めたときは既に次のイベント開始時間をすぎていたんです。つまり遅刻。でも、イベントは問題なく開催されていましたよ(笑)。まあ、1から10まで僕が指示をしないと動けないチームにはしていないので。


「Slide the Cityのリハーサルではスマホが水没して、連絡つかなくなっちゃったこともありました」(アフロマンスさん)

――1000人規模のイベントを企画して、回すって、ふつうの感覚だとムリな気がします。

アフロマンス:いきなり1000人規模のイベントを開けたわけじゃなくて、最初は30人くらい入ったバーでDJをするところから始めました。それを5年ほど続けて徐々にスケールさせていった感じです。飽きやすい性格で、同じ場所で似たようなイベントを続けるのが苦痛になってきたんです。新しいことをやってみようかといろいろ調べたり、泡パの機材を輸入してみて泡パを試しにやってみたんです。そしたら、予想外に好評で、「こういうアプローチはありなんだって」って。未経験のことだって、やればできるって実感できました。

フジモト:Slide the Cityだって、海外の動画を初めて見たときは「こんな大規模なイベント、日本で実現は絶対ムリだろ」って思いかけたんですが、順序立てて問題をクリアしていけば、実現できちゃうんです。

今、そこにある問題は「めちゃくちゃチャンス」

――アイデアの出し方のコツってあるんですか?

フジモト:僕の原動力は、日常のいら立ちとか不平不満、問題意識がキッカケになります。 例えば、満員電車問題を解決するためにフレックス制度を導入してもいいけど、それってマイナスがゼロになっただけ。どうせならもう一歩、プラスに解決したいじゃないですか。「早朝フェス」は1つのプラスの解決法です。朝を楽しく過ごして、気持ちよく仕事に向かうことができているんですからね。

 まだ解決されていない問題があるってことは、チャンスです。そこに伸びしろがある証拠です。問題は角度を変えて眺めると、むちゃくちゃチャンスであります。Slide the Cityも、街を封鎖して大々的にやるから面白いのであって、誰でも思い付く方法、例えば体育館でやったって何の驚きもない。すると話題にもならない。期待を越えて驚かせたいって気持ちはいつも持ってます。

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