錦織圭選手のパフォーマンスを引き出す睡眠とは 「エアウィーヴ」8年ぶりのリニューアル(1/2 ページ)
高反発マットレスパッド「エアウィーヴ」が8年ぶりにリニューアル。寝返りをしやすくするなど、寝心地を向上させた。睡眠はスポーツ選手のパフォーマンス発揮にも重要で、今後も研究を進めるという。
エアウィーヴが9月24日、高反発マットレスパッド「エアウィーヴ」のリニューアルモデルを発表した。新製品発表会では、同社の睡眠研究への取り組みや今後の計画が明らかに。また、プロテニス選手の錦織圭さん、モデルの季葉さんをゲストに迎えての新CMのお披露目や、トークセッションも行われた。
エアウィーヴとは、最高の睡眠を追求する同社が、2007年から発売しているオリジナルマットレスパッド。「空気(air)を編む(weave)」が名前の由来で、ポリエチレン製の三次元構造体「airfiber(エアファイバー)」を使用しているため、素材の90%以上が空気で通気性がよく、反発性の高さにより体圧を分散させる効果がある。このため、体の負担を減らすだけでなく、寝返りがスムーズにできる点が大きな特長となっている。ベッドや敷き布団の上に乗せて使用するほか、三つ折りできる和室用のモデルも用意されている。
寝心地、耐熱性、耐久性すべてがアップ
8年ぶりのリニューアルとなる「New エアウィーヴ」は、従来は全体の反発力が均一だったのに対し、部分的に固さを変えて、さらに寝返りをしやすくしたモデルだ。肩に当たる部分が柔らかくなっており、楽な寝返りや横向きでの寝姿勢をサポート。さらに耐熱性、耐久性が向上したほか、カバーに薄い中綿層を作ることで、寝心地をアップしているという。8月24日から試験的に販売を開始しているが、9月24日から正式に販売を開始。全国の百貨店および東急ハンズ、および同社のサイトで購入できる。本体価格はシングルが7万円、セミダブルが8万4000円、ダブルが9万8000円、クイーンが12万1000円、キングが13万3000円(税別)。
2018年までに売上げ300億円を目指す
冒頭、社長の松田孝裕氏がエアウィーヴの成長推移を説明。2007年の発売当初はまったく売れなかったが、2014年には約115億円に達したという。国内は一部を除き、ほぼ全国で製品を試せる環境が整っており、錦織選手の出身地である島根県でも10月から販売を開始すると紹介。国内だけでなく、米国、中国、東南アジアへも拡大しており、2018年までに売上300億円を目指したいと抱負を話した。
快適な睡眠をサポートして、健康な人達のパフォーマンスを引き出す
続いて登壇した会長兼社長の高岡本州氏は、同社の理念や研究に関する歴史などを紹介した。
高岡氏によれば、これまでの睡眠の研究の多くは病気としての睡眠が中心であり、健康な人の睡眠は科学されていなかったという。そこでエアウィーヴは、健康な人の睡眠にフォーカスした。
高岡氏は、パフォーマンスを向上させるために重要な3要素として、道具(ギア)、食事、睡眠の3つを挙げる。「30年間にギアが科学され、新素材が広く普及した。2000年代に食事が科学されるようになり、補助食品の登場がリカバリーをサポートした。これからは睡眠を科学する必要がある」として、その先端がエアウィーヴであると説明。調査、研究の結果、睡眠の質を上げることで、効果的な休息が可能となり、ベストパフォーマンスを発揮できることを証明したという。その結果、ソチオリンピックやロンドンオリンピックでは、パフォーマンスが求められるトップアスリートに支持され、急激に成長したという。
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