phaさん(京大卒ニート)「中島みゆきでMP回復してます」(1/3 ページ)
話を聞いてみたいあの人に、生活習慣や健康のコツを聞く本連載。今回ご登場いただくのは、“日本一有名なニート”ことphaさんです。
どんな世界にも「周りが放っておかない人」がいるものです。周囲を巻き込む能力が高く、常に幾つもの仕事を抱えていて、それでも忙しそうな素振りは見せずに遊びにも全力で取り組んでいるように見える人たち。本連載では、そんな「引っ張りだこな人々」に、普段の生活習慣や健康のために意識していること、毎日を自分のペースで過ごしていくコツについてお聞きしていきます。
今回お話を伺ったのは、日本一有名なニートであり、ギークハウスプロジェクト発起人としても知られるphaさん。今年5月には、phaさん自身のこれまでの人生を通じて考えてきたことをまとめた「持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない」を上梓されました。
phaさん、「だるいって感覚を大切にすべき」って、一体どういう意味ですか?
- 連載「“引っ張りだこな人々”の習慣」過去記事はこちら
数週間かけて体内時計を元に戻す
――「いつも寝ていたい」ってネットで話していますが、お身体は健康ですか?
いやー、だるいですね。体を壊してはいませんが、基本的にだるい。いつも寝ていたいです。持病はないし、大病経験もなく、手術もしたことがありません。ただ、小学生の頃から集団行動が苦手で疲れやすい体質でした。結果的に、とくに努力もせずに今日まで健康に生きてこられています。
――生活は朝方? 夜型?
今は昼夜逆転しています。平均して8〜9時間くらいは寝るので、睡眠時間はじゅうぶんかなと。ただ、毎日ちょっとずつ就寝時間がズレるんです。ちなみに昨日は23時に起床し、14時に床につきました。ちょっと夜更かしをしているうちに、自然にズレてしまうんですよ。
ちなみに先週は3時間ズレていました(笑)。数週間すると1周して元に戻ります。早起きが苦手なので、時間を前に進めていく(=夜更かしを重ねる)しかできないんです。夜が好きなんですね。人が少なくてまるで違う惑星にいるような錯覚が味わえます。
――今はどちらのギークハウスにお住いで?
練馬にある「ギークハウスとしまえん」に住んでいます。以前は東日本橋のほうにいたんですけど、一箇所に定住しているわけではなく、気分で引っ越します。
自然の淘汰に生き延びた野菜だけが食卓に上る
――だるいだるいとおっしゃるわりには、体形はごくふつうですよね。
痩せても太ってもいないですが、お菓子は大好きでポテチやチョコはよく食べてます。面倒なので運動はしません。家でネットするのがほとんどで……あ、でも1日30分くらいは散歩しますね。
歳を取るに従ってだるさが増してきたので、運動はちゃんとやったほうがいいなとは感じています。チームスポーツは苦手だから、ジョギングのような一人で黙々とできる運動がいいですね。
――一人で生きていると、「倒れたらヤバイ」って不安は感じませんか。
いや、全然気にしてません。37年生きたし、もう十分生きたかな。何歳まで生きたいって目標はないし、なるようにしかならないでしょう。とはいえ、シェアハウス内で一人が風邪をひくとパンデミックになるので、さすがにちょっと焦りますが(笑)。
――自炊はされますか?
野菜と肉を炒めるか、煮るかくらいのテキトーな料理を基本的に食べてますね。だるいときはレトルトや外食やコンビニ弁当になっちゃいますが。手の込んだちゃんとした料理を作る気力は基本的にいつもないので、適当な炒め物が僕の中では最高に手の込んだ食事です。
こだわりの食材は別にないですが、最近はゴーヤばかり食べています。というのも、庭で野菜を栽培していまして、トマト、キュウリ、ゴーヤ、ナス、シソ、ネギが採れるんですよ。
――ちょっとした菜園ですね!?
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