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phaさん(京大卒ニート)「中島みゆきでMP回復してます」(3/3 ページ)

話を聞いてみたいあの人に、生活習慣や健康のコツを聞く本連載。今回ご登場いただくのは、“日本一有名なニート”ことphaさんです。

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――例えば渋谷に行かなくっちゃいけない用事ができたら、どう気を紛らわせます?

 人混みや電車の騒音などが苦手でかなり精神を消耗するんですが、ガムを噛んだりイヤフォンで音楽を聞いてると少しだけ気を紛らわせられますね。今日取材場所に来るまでは、ベルベットアンダーグラウンドを聴いていました。最近ノイズキャンセリングヘッドフォンが安かったので買ってみたんですが、結構周りの音をシャットアウトしてくれるので、電車での気分が少しだけマシになった気がします。

 あと、邦楽も好きです。中島みゆきとか大好きで。中島みゆきで僕のMPは回復しています。彼女は僕にとって女神ですね。歩きながら小声で歌ったりとか、自分で歌うことで精神を落ち着かせることも多いです。中島みゆきも「誰かに歌ってもらえないなら自分で歌えばいい、たとえ豪雨の中でも自分の歌声は聞こえるから」という意味のことを歌っているので。

――昼間に寝るのって、明るすぎたりして苦労しません?

 しますね。昼間に寝るのでなにかとノイズが多いんです。なので、快眠グッズとしてマイ耳栓とアイマスクを愛用しています。けっこうごついんですが、圧をかけてつぶして、耳の中で膨らませてフィットさせるんです。変な装着感もなく、気持ちよく眠れますよ。


phaさん愛用の耳栓

 あと、グリシンってサプリも飲んでます。睡眠の質がよくなるって聞いてから摂っています。アミノ酸の一種で、睡眠薬ではありません。睡眠の質を良くしてくれるそうですが、ぐっすり眠れる実感がありますね。寝付きを良くしてくれるのではなく、深く眠れるといった感じです。

本を書くのはだるく、燃え尽きる行為である

――メンタル的には健康そうな印象を受けますね。

 つらいことからは逃げて、疲れたら引きこもっていますから、過労死はないでしょう。「持たない幸福論」にも書いたんですが、嫌なことって体調に現れるんです。「だるい=変調のサイン」です。だから、体調には敏感でいるべきですよ。

 でも、ふつうの人は体力がある分、無理ができてしまうんでしょう。ヘタに耐えられるぶん、異変をスルーしてしまう。 僕は体力がないから、人より敏感に気付いて初期症状のうちに対処できているんじゃないかと。

――お風呂とか、オフタイムのリラックス法は?

 湯船が好きなので家でも入るし、スーパー銭湯も時々行きます。たまにビジネスホテルに泊まるのも楽しいですよ。目的もなく、ふらっと意味もなく泊まるのが面白い。

 僕のブログでもっとも読まれている「一人で意味もなくビジネスホテルに泊まるのが好きだ」って記事にも書いたんですが、ニートだしずっと自宅にいると飽きるんです。違う場所でいつものことをするって、リフレッシュ になりますよ。ちょっぴり非日常感もあって、ワクワクしますしね。

 僕なりの、飽きないための工夫です。何かを大きく替えるのではなく、ちょっとズラす程度でいいんです。

――ちなみに、本を書くのって最高に“だるい”ように推察するんですが、どうですか?


今年5月に上梓した「持たない幸福論」

 だるいです! 「持たない幸福論」を書き終わったときは燃え尽きました。エネルギーを出し切りましたね。書き終わった後は、何もしたくなくなります。「ニートの歩き方」を書いたときも同じでした。

 体力とやる気を1年かけて回復させて、次の作品を書くようなサイクル。やる時期とやらない時期が年単位で繰り返しているのがちょうどいい気がします。

 朝だから食べる、皆がやってるから自分もやらねば! ってムリをするのではなく、自分の好きなモノとペースを見つければ生きやすくなれると思いますよ。

――なるほど。ビジネスホテルに泊まるときの非日常的なワクワク感、久しく味わっていないのでそろそろやってみます。ありがとうございました!

中山順司(なかやま じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。ブログ「サイクルガジェット」運営。”徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ちょっぴり健康が気になって、自転車でも始めようかなとお考えの方が、「こんなコンテンツが読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。


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