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習慣を作るには「負の感情」に注目せよ――予防医学研究者・石川善樹さん<後編>(4/4 ページ)

話を聞いてみたいあの人に、生活習慣や健康のコツを聞く本連載。前回に引き続き、予防医学研究者の石川善樹さんにインタビューしました。

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朝ワクワクして目覚め、夜満ち足りた気持ちで眠りにつく人生を目指そう

――念のためお聞きしますが、料理以外の研究もされています?

 最近は笑いの研究もしていますよ。実は去年、生まれて初めてクリスマスパーティというものに参加したんです。今までそういう華やかな場とは無縁だったので、一度体験してみようと思いまして。会場には着飾った美しい女性がいっぱいいらしゃって、でも声をかける勇気はないので、自分に似たモッサリした男性を見つけて隅っこでボソボソおしゃべりしてたんです。そしたらたまたま「bokete」(笑える「写真で一言」を投稿するWebサービス)の運営者の方だったんですね。

――今、軽くbokete運営者の方を傷つけたような気が……。

 そこは聞き流してください(笑)。“笑い”って「サプライズ(ボケ)」と「納得(ツッコミ)」でできています。人は驚くと納得したくなるのですが、例えば一発ギャグは驚きしかない。そこに司会者が突っ込むことで面白くなるわけです。笑いの世界も奥が深く、未知の部分が多い。なんとかして、笑いを数式で解き明かしてみたいんですよね。

――石川さんって予防医学の専門家ですよね? 手を広げすぎじゃないですか……?(笑)

 僕の専門は「人」なんですよ。人間に関わることなら、なんでも取り組みたい。予防医学の究極の目標って、「朝ワクワクして目覚め、夜満ち足りた気持ちで眠りにつく」なんです。「完全に調和された状態」がヘルスです。HEAL(癒やす/治す)って動詞にTHが付くことで名詞になることからも分かりますね。調和から逸脱するものを排除するのが予防医学の役割なんです。手を洗うこと、笑い、料理……全てがつながっているんです。そのためにできること全てをやるつもりです!

――早速私もペペロンチーノに茶葉をかけて食べてみます! ありがとうございました!

中山順司(なかやま じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。ブログ「サイクルガジェット」運営。”徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ちょっぴり健康が気になって、自転車でも始めようかなとお考えの方が、「こんなコンテンツが読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。


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