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コラム

腸内フローラ=体内ガーデニング! 効果的な食材と調理法

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 最近よく耳にするようになった「腸内フローラ」。これを健全な状態に保つことで、健康的な毎日を過ごせるようになるといわれています。ここでは、腸内フローラの正体と、その育成にいい食材を紹介します。

まるで腸内にあるお花畑。だから腸内フローラなのです

 私たちの腸の中には、たくさんの腸内細菌が住みついています。その数は400種ともいわれ、健康な人の腸内には100兆個もの細菌がバランスを保って生きています。その細菌がびっしりとある様子が花畑のように見えることから、腸内"フローラ"と呼ばれています。

 この腸内細菌には、善玉菌悪玉菌、さらに環境によってどちらにもなりうる日和見菌が存在します。そして腸内では常にこの3種の菌が縄張り争いをしています。当然ながら、腸内環境を整えれば善玉菌が優位になり、快適な腸内環境が整うわけです。

腸内フローラの育成はバランスのいい食事から

 さてこの腸内フローラは腸内にあるのですから、食事が大きく関わることは予想できると思います。最適な食事をして善玉菌を育てるのは、肥料をやっていい土を作り、キレイな花を育てるガーデニングと同じだとイメージしてください。

 最近のテレビ番組などでは、「腸内フローラにオススメの○○糖」などといったように、ある特定の食品を摂取するだけでいいような紹介のされ方を見かけることもありますが、大切なのはバランス。種類が豊富な細菌を育てるには、できるだけ多くの食品をバランスよく食べることが重要です。

 では、腸内細菌の代表的なものと関係の深い食品を紹介します。

  • 酵母菌 :日本酒、ワインなど
  • こうじ菌:みそ、しょうゆ、酢など
  • 乳酸菌 :みそ、漬物、ヨーグルト、チーズなど
  • 納豆菌 :納豆

 これを見て分かるように、日本に古くから伝わる食品には、腸内環境を整えやすい菌がたくさん含まれています。世界的な日本食ブームの裏側には、こういった側面も関係しているのです。

 また腸内フローラの育成には、食物繊維が大きく関わっています。これを多く含む食材には、野菜はもちろん、こんにゃくや海藻、きのこなどがありますので、ますます和食が魅力的だということがお分かりいただけるでしょう。

日本食はやっぱりすごい でもあえてホットバナナヨーグルト!

 和食に加え、ぜひ腸内フローラのために摂っていただきたいメニューがあります。それは「ホットバナナヨーグルト」。作り方は簡単。バナナをスライスして耐熱容器に入れ、ひとまずレンジで加熱。温度設定が可能なレンジであれば、60度を目安にします。あたたまったら、上にヨーグルトをたっぷりかけます。そして再びレンジへ入れ、60度を目安にあたためます。

 こうして温度を上げることで、バナナの中のでんぷんがオリゴ糖に変化したり、ヨーグルトの中の乳酸菌が活性化したりするので、そのまま食べるよりも効果抜群の状態にできるのです。朝食代わりにも、ぜひおためしください。

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