ビール腹の原因、ビールではない? 本当の原因と対策方法
「ビール腹」と聞くと、まるで「ビールの飲みすぎ」のような印象を受けますが、実は太った原因はビールではないことが海外の研究報告で分かっています。
ぽこっと突き出たビール腹に悩んでいる人の中には、ビール腹の原因がビールだと思い込んでいる人がいるかもしれません。ビール腹を解消するためにビールを制限していた人は、その誤解を解いて正しい対策を取りましょう!
ビール腹の原因は「おつまみ」と「運動不足」
2009年に発表されたドイツとスウェーデンの共同研究では、2万人以上の平均8年分のデータを集計。体形の変化について特におなか回りの増加が見られた人は、ビールを1日平均約570ミリリットル飲んだグループもあまり飲まなかったグループも同じ比率だったといいます。つまり、ビール腹とビールは関係がないようです。
ではなぜビールを飲むとビール腹になるのかといえば、おつまみの食べすぎとその後の運動不足ではないかと考えられています。
ビールを飲むと食欲が増す!
しかし、ビールが太りにくいとは言い切れないのも事実のようです。なぜなら、ビールには糖質が含まれているからです。飲めば飲むほど糖分が脂肪に変化するのは時間の問題。それに加え、ビールのホップ由来の苦み成分であるイソフムロン類には食欲増進作用があるといわれているので、ついついおつまみを食べすぎてしまうというわけです。
男性は要注意! 太りにくいビールの飲み方は?
ビールを飲んでも直接はビール腹にはつながらないものの、やはりビールには、ビール腹になる危険因子が潜んでいたのです。特に男性はホルモンの関係で腹膜に脂肪をためやすいため、ビール腹になりやすいといわれています。
そこで、ビールを飲みながらビール腹や肥満を防ぐ方法として、おつまみに枝豆やお刺身など低カロリーのものを選ぶのがおすすめです。特に枝豆にはビタミンB1が豊富に含まれているので、アルコール代謝を促しますし、二日酔い防止のコリンも含まれているため、ビールのつまみにはぴったり。また、お刺身の中でも、イカやタコに多く含まれるタウリンには二日酔いを防止する効果があります。
ビール好きの人はぜひ、おつまみを上手に選びながら楽しんでください。ビール腹にならないよう、くれぐれもシメのラーメンは控えるようにしたいものです。
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