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“選べる天然水”も魅力のクリティアのウォーターサーバー 実際に飲み比べてみた(2/2 ページ)

cadoがデザインを手がけたCLYTIAのウォーターサーバーを導入してはや4カ月。月々の消費量がだんだん増えている中で、富士山以外の水も注文できることを知りました。金城や阿蘇の水って、どんな味なんでしょうね。

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おいしい水の条件

 ウォーターダイレクトが考えるおいしい水とはどういうものか、せっかくの取材の機会なので、水源開発なども担当する執行役員常務 生産・開発本部長 兼 サーバー管理部長の武井道雄氏に話を聞きました。

武井道雄氏
ウォーターダイレクト 執行役員常務 生産・開発本部長 兼 サーバー管理部長の武井道雄氏

 やはりおいしい水には条件があり、特にウォーターダイレクトが水源を選ぶ際に気を付けているのが以下の要素です。

  • 「ナチュラルミネラルウォーター」という呼称を使うための基準をクリアしていること
  • ミネラルバランスがいいこと
  • 弱アルカリ性であること(pH 7以上)
  • 亜硝酸性窒素の値が低いこと

 ナチュラルミネラルウォーターと呼称するには、農林水産省が定める「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」に準拠している必要があります。ここでは、「特定の水源から採水した地下水で、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の処理をしていないもの」をミネラルウォーターと呼ぶ、と定義していて、その中でも特に「ミネラル分が溶解した地下水を原水としたもの」をナチュラルミネラルウォーターと記載できるとしています。つまり、自然のミネラル成分を含んでいるものに限られています。

 またミネラルバランスは、特にカルシウムとマグネシウムの比率が約2〜3:1くらいだととてもいいそうで、「富士山のお水はちょうどその間に入っているんです」と武井氏。阿蘇のお水もこれに近い比率ですね。

 そしてウォーターダイレクトでは、非加熱でボトリングできること(非加熱充てん)も重視しているといいます。くみ上げた天然水を加熱せずに、フィルターなどで除菌・ろ過することで、成分の変化を極力抑えているわけです。もちろん、非加熱充てんは水がきれいでないとできませんから、それができているということは、水源もきれいだということです。

今後も選べる採水地は増えるかも

 武井氏は、「本来であれば、地域で採った水を地域で消費していただく、地産地消の形になるのが理想的」だといいます。物流の面でも、エリア毎で運べることは効率化にもつながりますし、工場が複数あれば、災害などが起きた際にも、ユーザーに水を届け続けることが可能になります。そうした理由から、今後も採水地は増やしていきたいそうです。

 「2015年2月の大雪のときは、富士吉田市の工場に150センチほど雪が積もって、3〜4日誰も入ることができなくなりました。生産が5日ほど止まってしまって、トラックも工場に来ることができず、お客様に水が届けられずご迷惑をおかけしました。そんなとき、お客様のご了解をいただいて、他の水源から一時的にでもお届けすることができるような体制は、今後必要だと思っています」(武井氏)

 現在ある富士山、金城、阿蘇に加えて、特に現在注目しているのが近畿地方だとか。現在近畿地方は金城の水でカバーしていますが、京都エリアの水にも注目していると武井氏。

 そのほかにも、東北や北海道などにも、バランスよく採水地を増やしていきたいといいます。最終的には、「全国で7カ所くらいあるといい」と武井氏。クリティアの水を契約し続けていたら、いずれ京都や東北の水を選んで飲める日も来るのかもしれません。これは今からとても楽しみです。

ウォーターサーバーの水を入れ替えるには

 余談ですが、富士山のお水を他の地域の水に変えるときは、cadoのウォーターサーバーならボトルを一度空にしてやると水が混ざりません。気にしない場合は、そのまま水のタンクを変えるだけでいいのですが、そうするとウォーターサーバー内の温水タンクや冷水タンクの中で、今までの水と新しい水が混ざってしまいます。

 もし味の違いを確認したい、あるいは採水地の違う水が混ざらない方がいい、というときは、引っ越しの時などの移動の際に行う、「タンクの水抜き」の方法で対処することができます。下の扉を開き、本体下部の水抜き管から、冷水タンクと温水タンクの中の水を全部排出することで、混ぜずに水を替えることができます。cadoのウォーターサーバーをお使いの方は、取扱説明書に記載の手順で試してみてください。

cado×CLYTIAウォーターサーバー
cadoのウォーターサーバーは、この部分の管から水抜きができます。温水タンクや冷水タンクの中を空にしたい場合はここから水が出せるわけです
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