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「Apple Watch磁気充電ドック」は買うべきか

11月19日に突然発表されたApple Watch用の純正充電台「Apple Watch磁気充電ドック・ホワイト」。早速購入したので実物の使い勝手と用途を考えてみました。

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磁気充電ドック
Apple Watch磁気充電ドック

 Apple Watchの毎日の充電に便利そうなアクセサリーが登場ました。それが「Apple Watch磁気充電ドック・ホワイト」です。11月19日に突然発表され、同日オンラインで販売が始まったので、早速注文したところ、21日に到着したので早速使ってみました。ちなみに20日の時点ではまだアップルストア店頭には在庫はありませんでした。

Lightningケーブルが使える充電台

 Apple Watch磁気充電ドックは、直径約10センチ、厚さ約1センチほどの円盤形の充電台です。重さは実測で約160グラムありました。磁石を内蔵したApple Watch専用の充電器が円盤の中央に埋め込まれていて、裏から指で押してやると90度近くまでこの充電器部分が立ち上がります。機能としてはこれだけで、本体にLightningケーブルをつなぐと給電できます。

 円盤の上部はすべすべした合成皮革のような素材で、かすかな弾力があり、Apple Watchを手首から落とすような感覚でセットしても傷は付きにくくなっています。裏側はベロアのような起毛がある素材で、表面の素材とは辺縁部で圧着されているようです。

磁気充電ドック
CDケースくらいの大きさの箱に入っています
磁気充電ドック
中央の充電器が立てられるようになっています
磁気充電ドック
Lightningケーブルをつないで電力を供給します
磁気充電ドック
裏側はベロア状で滑らせることも可能。重さがあるので充電器がケーブルの重さでテーブルから落ちてしまうようなことはありません

 外すときに2本に分かれるバンドの場合は、充電器を横にしたまま上にApple Watchを置けばほどなく充電が始まります。充電器を縦にして使用すると、Apple Watchがナイトスタンドモードになるので、目覚まし時計として活用している人には便利です。ナイトスタンドモードはちょっと振動を与えると文字盤が表示されるので、テーブルをトンと叩く程度でも時間が確認できます。

磁気充電ドック
スポーツバンドやクラシックバックルなどの場合はそのまま上にも置くこともできます
磁気充電ドック
ミラネーゼループやリンクブレスレットは充電器を立ててセットできるのが便利。この状態では自動的にナイトスタンドモードになります

ミラネーゼループやリンクブレスレットのユーザーに

 さて、Apple Watchは、毎日の充電が欠かせないデバイスで、中にはそれが理由の1つで使うのを「やめました」という人もいるほど。個人的には「iPhone 6s Plus」とうまくすみ分けできていて、発売日からほぼ肌身離さず使っているのですが、その話はまたいずれ。

 確かにApple Watchの充電は悩ましい問題で、バッテリーが切れてしまうと時刻も確認できず、重いだけのガジェットになってしまいます。その充電をするには、これまでは磁石が付いた専用の丸い「磁気充電ケーブル」を使うか、サードパーティー製の充電台を使うしかありませんでした。

 磁気充電ケーブルは、適当にApple Watchの裏側にあてがっても、磁石の力で適切な充電位置にぴたっとくっつくので便利です。ただ、充電部分が小さく軽いので、ベッド脇のサイドテーブルなどに置いておいても床に落ちてしまっていることがよくあります。毎回それを拾い上げてApple Watchに付けるのは、スマートではないなと感じていました。

 また、個人的に愛用しているバンドが「ミラネーゼループ」だったため、磁気充電ケーブルの扱いに難儀していました。ミラネーゼループを付けたまま磁気充電ケーブルで充電するには、Apple Watch本体とバンドの間に充電器を入れるような形でセットする必要があります。ナイトスタンドモードにするには、上からケーブルが飛び出るような形でセットしなくてはいけません。

 サードパーティー製の充電台の購入も検討していたのですが、すでに販売されている製品には、これだ、と言える決定打になるような製品がありませんでした。

 その点、今回登場した純正の磁気充電ドックは、なかなかよく考えられている製品と言えます。中央の充電器部分が90度立ち上がるので、ミラネーゼループや「リンクブレスレット」でもストレスなくセットできます。磁気充電ケーブルと違って、ドック自体の重さがしっかりあるので、充電器部分が床に滑り落ちてしまう心配もありません。

 価格が9500円(税別)なので、税込みだと1万円を超えます。同梱の2メートルのLightningケーブルが3500円しますので、本体部分は6000円相当と考えられなくもないですが、安くはないので、買うには少し思い切りが必要です。Apple Watchの専用充電スペースをしっかり確保できること、ループ型のバンドの充電ストレスがなくなることに価値を見いだせるなら、購入に踏み切っても良いのではないでしょうか。

磁気充電ドック
2メートルのLightningケーブルも同梱されています

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