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コラム

ぬいぐるみがないと眠れない? 実は科学的にも効果アリ

ぬいぐるみを抱きしめながら寝るとなぜかスーッと眠れた……。そんな経験はありませんか? ぬいぐるみと睡眠には深い関係があるようです。

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 ITと医療・ヘルスケアを結び付けたビジネスモデル創出などを目指すプロジェクト「デジタルヘルスコネクト」が、2015年11月にイベントを開催しました。その場で発表されたぬいぐるみ型のデバイスが「ふわモコ」です。これは、睡眠日誌を付けるなどの睡眠習慣改善行動をアシストしてくれるというもの。

 こうした睡眠を促進する効果があるぬいぐるみが、近年次々と登場し、大人の眠りをサポートしています。

ぬいぐるみと睡眠

抱きかかえて寝ることも可能!睡眠アシストぬいぐるみ

 ぬいぐるみ型デバイス「ふわモコ」には、睡眠状態を感知するセンサーがあり、抱きかかえて寝ることも可能。寝る時間を告げたり、おはようのあいさつをしてくれたりとコミュニケーションもはかれるようになっています。

 先の記事でも紹介した通り、「抱きしめる」行為はコルチゾール濃度と心拍数が低下することから、ストレス軽減効果があることが科学的に実証されています。

 心地良く眠りにつくために、このような抱きしめ効果を利用するというのは、大人の間でも活用されつつあります。

既に早稲田大学が支援ロボット「じゅくすい君」を発表していた

 このぬいぐるみを睡眠に役立てる取り組みは、決して今に始まったことではありません。2011年の「国際ロボット展」では、早稲田大学の人間科学学術院の可部研究室による「じゅくすい君」というクマのぬいぐるみ型のロボットが紹介されています。

 これは睡眠時無呼吸症候群の患者を支援するもので、患者が「じゅくすい君」を枕代わりにして寝ると、寝ている最中のいびき音や血中酸素濃度から呼吸の状態を感知。じゅくすい君は、患者の危険状態に応じて患者の顔をツンツンしたり、たたいたりしてくれます。これにより、無意識に異変に気付いた患者は寝る体位を変えるなどして、無呼吸状態が続くのを防止できるというものです。

抱き枕とぬいぐるみの合いの子「ハグビー」も!

 抱き枕型の、入眠時にも使えるぬいぐるみも登場しています。「ハグビー」は人型のぬいぐるみで、頭の部分に携帯電話などを入れ、抱きかかえながら通話することで相手の存在を強く感じられるというものです。こちらも血中コルチゾール濃度が低下し、ストレス軽減効果が実証されているもの。眠れない夜はこれを抱きしめながら誰かと電話をするのも良さそうです。


 このようなぬいぐるみと睡眠を結び付ける取り組みは、今後もますます拡大していきそうです。睡眠で悩みを感じている人は、まずは身近なぬいぐるみを手にとってみては?

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