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コラム

意外な関係? 同居人が多いほど「パンよりご飯」を選ぶ

厚労省の主食にまつわるアンケートで、断トツ人気だったのがご飯(米)。しかし、その選択は意外と周囲に左右されているようです。

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 厚生労働省が、主食用「米」の消費の実態や、消費者の意向を把握するために行った、男女1600人に対するアンケート調査(2014年10月実施)によれば、主食にご飯(米)類を食べる回数は、1週間の21食中、平均10.9回とほぼ半数に上りました。

 一方、パン類4.4回麺類2.7回。果たして、こうした主食の選択理由は……?

断トツ人気の主食、ご飯

同居人の数で主食が変わる?

 あなたは普段、主食をどんな基準で選んでいますか? きっと自分の好みだけでは選んでいないはず。そんな主食選択の理由として、同調査では興味深い結果が出ています。

 まず、同居人の数が増えるほど、ご飯類を選ぶ傾向が出ています。1人暮らしは9.5回/週、6人同居は13.5回/週と、4回分も差が出ていました。やはりご飯は一度にまとめて炊くほうが楽なため、家族みんなで食べる食事はご飯、という習慣が根付いているからと思われます。

一人暮らしの20代女性と2人同居の20代男性は米好き?

 性別で見ると特に目立っていたのは、一人暮らしの20代女性が12.0回/週と比較的多かったこと。一人暮らしの30代女性は8.6回/週に減っていたことから、親元から離れたばかりの20代は、まだ実家の習慣を守っていることが理由の一つとして考えられます。

 また、2人同居の20代男性も13.1回/週と目立って多い結果になっていました。20代の2人同居は親との同居が多いからでしょうか? 理由はさまざまに考えられますが、20代は比較的積極的にご飯を選んでいるようです。

ご飯類以外を選ぶ理由や、糖質削減意識のある人が選ぶのは?

 ご飯類以外の、パン類や麺類の選択理由として多かったのは、朝食と昼食は「習慣だから」「軽く食べられるから」「短時間で食べられるから」、夕食は「いろいろな種類の主食を食べたいから」という結果でした。多くの場合、ご飯類は時間があるときや大勢で食べるときの定番メニューで、一方のパン類や麺類は手軽さや食べるものの幅を出すために選ばれているようです。

 また、炭水化物や糖質を減らした食事を心掛けている人には、「ご飯類」1.9%、「パン類」3.3%、「麺類」0.1%と、ご飯類が少ない傾向にありました。

 主食の食べ方が、同居人数や食事のタイミング、食事に対する意識などで細かく変わってくるというのは面白いですね。全体としてはやはりご飯類が多く選ばれているのは、やはり日本人、という感じがします。

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