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コラム

筋力が28%も減少? 寝正月の恐怖と対策法

2週間の運動不足で筋肉が25%前後も低下することが、海外で発表されました。正月休みの間、運動不足が続いていた人は、ぜひ対策を。

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 正月は、初詣や初売りには出掛ける日もあったものの、ほとんど家でまったり、「おいしいものを食べながらゆっくり過ごした」という人は多いのでは? けれど、長期休暇で陥りやすいのが「運動不足」。太りやすくなるのはもちろん、筋力減少も深刻であることが海外の研究によって判明しました。

寝正月

2週間運動しないと28%も筋力が減少!

 2015年6月、デンマークのコペンハーゲン大学の調査で、ほんの2週間の運動不足により、平均年齢23歳の若者の筋力が28%も減少したことが分かりました。平均年齢68歳の高齢者も23%低下という結果に。

 実験は、2週間の間、参加者たちにずっと足にパッドをつけて固定し、動かせないようにしておくことで行われました。これによって、筋力の4分の1を失うというのは恐ろしいものです。コペンハーゲン大学で発表された内容は、日本医療・健康情報研究所が運営している保健指導リソースガイドにも紹介されていますので、気になった方はぜひご覧ください。

 正月休みの間、さすがに「パッドを固定する」と同じくらい動かないという人は少ないと思いますが、この実験結果を知ると寝てばかりはいられませんね。

筋肉量が減ると「基礎代謝」が低下……中年太りまっしぐら

 このように、筋力が落ち、筋肉量が減ると、熱エネルギー量が減少することから、体温が低下します。すると「基礎代謝」も低下してしまいます。基礎代謝が落ちれば、当然ダイエットを試みても、痩せにくい体質に。同じ量の食事をとっても、太りやすくなり、どんどん脂肪として蓄積されていってしまうのです。よって、なかなか痩せない「中年太り」まっしぐらに……。

それだけじゃない! 筋力低下の恐怖

 ほかにも、筋力が低下することで、免疫力まで低下するといわれているため、あらゆる病気にかかりやすくなります。風邪をひきやすいのはもちろん、花粉症などのアレルギー症状も出やすくなり、果ては大病につながる恐れも……。

 運動不足は、ただ「太る」リスクだけでなく、放っておくと意外にも将来の健康全てに悪影響が及ぶ可能性があるというわけです。

 寝正月を過ごした人は、反省して筋力を取り返す時期です。できる限り歩いたり、動いたりしてアクティブな日々を過ごしましょう。

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