コイケヤが今「オイルを掛けて食べるポテチ」を発売する理由(2/2 ページ)
「スナック菓子の永遠の弱点は“乾燥”だった……?」美肌と美腹(ビハラ)を追求したポテトチップス「Pototto+」についてお話を聞いてみました。
肌も腹も満たしたい
小幡さん:お肌も乾燥するこの季節、私たちはポテトチップスの弱点も“乾燥”にあると考えました。そんな中、2015年からココナッツオイルをはじめとした「機能性オイル」が脚光を浴びるようになり、弊社でもどうにか商品化できないかという話になりました。しかし、美容用品に代表される機能性オイルは瓶で買わないといけなかったり、量が少ないのに高価だったりして、なかなか手を出しづらいというのが女性の本音。「だったらポテトチップスの気軽に楽しめる強みを生かして商品を企画しよう!」ということで、Pototto+が生まれました。
――ターゲットはどの辺りに置いていますか?
小幡さん:キーワードはずばり「美肌」と「美腹(ビハラ)」です。
――……?
小幡さん:これはただのダジャレではありません。「ポテトチップス もも味&バナナ味」を企画したマーケティング部の江口まいが書いている「まいちゃんの美腹習慣」でも紹介していますが、ただでさえ乾燥している冬に体形を気にしてお菓子を我慢する……そうすると、肌だけではなく心もお腹も乾いていく。そんな心の乾きとお腹の乾きに悩む世の女性たちをターゲットにしています。
――苦労した点や特に力を入れた点はありますか。
小幡さん:オイルを別袋でかけるという新しいスタイルに、どう挑戦していくかが本当に課題でした。どんな素材がどのオイルに合うのか何度も実験しましたし、女性を意識してどこまで極められるか、何度も社内で話し合いました。油であげると飛んでしまう風味や香りを「いかに残すか」という点にも力を入れています。
――「ハーブ&ソルト味(オリーブオイル)」「アボカド&チーズ味(アボカドオイル)」の2種類の味が用意されていますが、この味を選んだ理由は?
小幡さん:女性が食べるときに罪悪感を持ってしまうような味ではいけないなと。健康に良く、おいしさを楽しみながら食べてもらうためにこの2種類の味に決定しました。1カップあたり130kcal以下におさめたのも、カロリーを気にする女性を思ってのことです。
――な、なるほど。女性たちの肌だけではなく心とお腹を満たすものを目指したということですね。発売日を楽しみにしています!
湖池屋「Pototto+」は2月22日より全国のコンビニエンスストアにて先行発売、同月29日より全国のスーパーマーケットなど一般チャネルでの発売になる。
体形を気にする世の女性たちにとって「1カップ130kcal以下」はかなり魅力だ。筆者としては、ついついカロリーオーバーしてしまう晩酌のお供にぜひ用意しておきたい商品だと感じた。
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