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コラム

健診結果を“読み取る”ためのポイント 意味と数値を解説

職場で健康診断を受けた後、しっかりその結果を見ていますか? 中でも、分かりにくい項目を読み解くポイントをお教えします。

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 健康診断の結果をじっくり眺めたことはありますか? 見慣れないワードや単位が並び、何を指しているのか分からないことも。そこで、分かりにくい検査項目の読み取り方をご紹介します。

健康診断

健診結果の検査項目の読み取り方

 検査項目の意味と読み取り方を知って、毎日の健康習慣に生かしてみましょう。特に分かりにくい項目を解説します。

1:HDLコレステロール/LDLコレステロール

 どちらも血液中の脂質で、いわゆる善玉・悪玉コレステロールのことです。HDLコレステロールは、善玉コレステロールのことで、体内の余分なコレステロールを肝臓に運びます。もし値が40mg/dl未満だと「低HDLコレステロール血症」が疑われ、血管にコレステロールがたまって動脈硬化になりやすくなるといわれています。

 LDLコレステロールは、悪玉コレステロールのことで、多すぎれば血管壁にたまり、動脈硬化につながるといわれています。120mg/dl未満が基準値で、140mg/dlを超えると「高LDLコレステロール血症」が疑われます。

 いずれも脂っこい料理や肉・卵、牛乳・乳製品などの食べすぎや、魚、大豆、野菜などが不足していることで異常が出るといわれています。

2:AST(GOT)とALT(GPT)

 いずれも肝臓病の疑いを調べるものです。血液の中に、破壊された肝細胞がどれくらいあるのかを調べ、基準値を超えると肝臓病の可能性があります。一般的に、お酒を飲みすぎるとAST(GOT)とALT(GPT)が基準値を超えるといわれています。

3:空腹時血糖

 空腹時血糖とは、血液中にある「糖の量」を示しています。糖尿病の有無が分かり、食べすぎやお酒、油、主食のごはんやパン、めん類などの摂りすぎで異常が出ます。また、間食や寝る直前の食事なども異常数値になる原因の1つです。110mg/dl以上で、メタボリック症候群と判定され、126mg/dl以上で糖尿病と判定されます。

4:HbA1c(グリコヘモグロビン)

 HbA1cとは、血管の中にあるブドウ糖が、ヘモグロビンと結合した状態の値です。HbA1cも糖尿病の判定に活用されており、5.6%以上になると保険指導を受ける必要があります。5.9%以上でメタボリック症候群、6.5%以上で糖尿病と判定されます。

生活習慣病を予防するために

 検査項目の数字を見るだけでは、どのように毎日の生活へ生かしたらいいか分かりづらいですよね。悪い結果が出ても、食事や運動を上手く取り入れて、毎日の生活習慣を少しずつ変えていきましょう。

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