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コラム

同じ国なのに?めん類の好みが地域によって違う理由

同じ日本でも、味の好みには地域差があります。特に、めん類の味の好みは地域ごとに顕著な違いがあらわれていました。

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 「好きな味」を一つ挙げてくださいといわれたら、あなたは何を挙げますか? 甘い味からしょっぱい味、コクのある味など、人それぞれのはず。実際、味は地域によっても好みが分かれるようです。今回は、めん類における“味の好みの地域差”を考察したいと思います。

めん類の味で最も好きなのは?

 日本能率研究総合研究所が2015年5〜6月に実施した「味の地域差に関する調査2015」によれば、日本全国の人たちへラーメンの好きなスープの味や、和風・中華めん類の好みについて聞いたところ「この味が好き」と答えた人のランキングは次のような結果になっています。

  • 1位「焼きそば:ソース味」
  • 2位「ラーメン:醤油味のスープ」
  • 3位「ラーメン:みそ味のスープ」
  • 4位「温かいうどん:関西風薄い色のかけ汁」

 1位の焼きそばは定番のソース味。人気のラーメンは2位に醤油味、3位でみそ味がランクインしています。4位はうどんで、関西風のかけ汁が好まれるそうですね。

地域によってめん類の好みが異なる?

 地域別のランキングを見てみると「焼きそば:ソース味」は、好みの地域差がほとんど見られず、全国的に人気でした。

 また、ラーメンでは醤油味のスープが北関東・甲信越、首都圏で1位になっています。それに対してみそ味のスープは、北海道、東北で1位となっており、地域差がここで分かりますね。

 そして「温かいうどん:関西風薄い色のかけ汁」は、もちろん関西で人気。関西より西の地域でも、上位にランクインしていることから、関西風のかけ汁は愛好地域が広いことが分かります。

 “うどん県”と名高い香川県は、やはりぶっかけうどんや冷たいうどんが上位に。北陸・新潟は、冷たいそばやうどんが好まれ、東海ではカレーうどんや味噌煮込みうどんなど、こってりとした味が好まれています。九州はラーメンのとんこつスープ味が上位にあがっていました。

カップめんの好みも地域差が?

 カップめんも、地域によって好みが異なるようです。DIMSDRIVEが行った「カップめんに関するアンケート2015」では、全国では「醤油」味が40.7%とトップ、「とんこつ系」が14.6%「みそ」12.3%と続きました。地域別では、九州・沖縄のみ「とんこつ系」が1位で、その他の地域は「醤油」が1位でした。

 日本という国は1つしかありませんが、めん類の味の好み1つで地域差があるなんて驚きですね。

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