現代の日本人は、1日3食をしっかりとってカロリーは足りているものの、必要な栄養素が足りていない「新型栄養失調」の傾向にあるようです。
普段、自分は十分栄養がとれていると思っていても、実はそうではない場合があるのです。
日本人の食生活で不足しがちといわれる栄養素がきちんととれているか、自分でチェックしてみましょう。
日本人は「新型栄養失調」傾向か
最近、テレビ番組でも紹介され話題になった「新型栄養失調」というワード。今、日本人の間で足りていないのは、ビタミンA、カルシウム、ビタミンB1だといわれています。
しかし、世間ではカロリーを控えようという声が盛んです。食べ過ぎていると思っても、実は栄養面では足りていないというのが、「新型」の意味となります。
また、世代別で30〜40代に足りないのが、ビタミンCやビタミンE、ベータカロテン、ポリフェノールなどの抗酸化成分だといわれています。
新型栄養失調かどうか、セルフチェック!
では、実際、日本人が足りていないといわれる栄養素について、自分は足りているのかを簡単にチェックしてみましょう。
ただし、これらの症状と栄養不足との関係については、あくまで目安です。同じ症状でも、他の重大な原因があることも考えられます。気になる症状がある場合は、医師の診断を受けた上で判断してください。
- ビタミンA不足
皮膚の乾燥・ニキビ・ストレスを感じるなど
- カルシウム不足
不整脈・手足のけいれん・足がつるなど
- ビタミンB1不足
疲れやすい・しびれ・だるさ・むくみ・動悸(どうき)/息切れ、飲酒をよくする・集中力が続かないなど
足りない栄養素はどう補うべきか
これらの日本人に足りない栄養素を補うためには、その栄養素を多く含む食品を意識して摂取することがポイントになります。そこで、それぞれの栄養素が多いといわれる食品をご紹介します。意識して摂取してみてはいかがでしょうか。
- ビタミンA
鶏レバー・豚レバー・うなぎのかば焼き・にんじん・ほうれん草・カボチャなど
- カルシウム
牛乳・しらす・ごま・木綿豆腐・チーズ・小松菜・ひじき
- ビタミンB1
胚芽米・玄米・豚肉・ピーナッツ
関連記事
- 学校給食の「牛乳廃止」 栄養学的な問題は?
新潟県・三条市の教育委員会が「学校給食における牛乳の提供停止」を検討しています。栄養学的に問題はないのか、管理栄養士に聞きました。 - 「メタボなのに栄養失調」な人が多い理由
メタボな体型に悩む人が数多い現代ですが、その分、さまざまなダイエット情報もはんらんしている現代。そんな迷える子羊たちへのアドバイスを、管理栄養士の米倉かなさんに聞きました。 - 現代人は「戦後よりもカロリー不足」 炭水化物抜きダイエットの落とし穴
メタボな体型を脱却する有効な手段を、「食べてスリムアップ」を掲げる管理栄養士・米倉かなさんにお聞きしました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.