2016年2月、佐賀県が全国初の中学生へのピロリ菌検査の実施を決めました。早い段階で対処しておけば、将来の胃がん予防になります。
今回はピロリ菌の除菌の方法や食事対策についてご紹介します。
佐賀県がピロリ菌検査を中学生向けに実施することを公表
2014年の胃がん死亡率が、全国でワースト2位だった佐賀県。胃がん対策として、中学生に対し、胃がんの原因といわれる「ピロリ菌」の検査を実施することを発表。
ピロリ菌は、胃炎や消化性潰瘍(かいよう)、いわゆる胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となることが明らかになっています。
ピロリ菌が胃の中に住み続けると、胃の中では炎症が慢性的に起きている状態です。胃の粘膜が弱まっているため、ストレスに弱く、塩分の多い食事などに対して敏感になり、がんにも弱くなってしまうのです。
ピロリ菌の検査と除菌
もし、胃の調子が悪く、胃炎を起こしている可能性のある人は、ピロリ菌感染をうたがってもいいかもしれません。急性胃炎の場合、悪心、嘔吐、上腹部膨満感や上腹部痛などが起きます。慢性胃炎の場合は、食後に悪心、嘔吐、胸やけ上腹部の鈍痛などを感じるといわれています。
自分の胃にピロリ菌が存在していたとしても、消化器内科などで診察を受け、薬を一定期間服用すれば除菌できます。ただし、ピロリ菌がいるかどうかを知るために、まずは胃内視鏡検査などを受ける必要があるでしょう。
検査法には、胃内視鏡検査以外にも抗体測定、呼気の測定、便検査などがあります。もしピロリ菌が確認されれば、薬を服用するなどして除菌を行います。
LG21乳酸菌入りヨーグルトで対策も
ピロリ菌感染が疑われる場合、ヨーグルトでも対策することが可能です。市販のヨーグルトの中にはピロリ菌の抗菌作用がある菌が含まれているものもあり、例えば、明治乳業の「明治プロビオヨーグルトLG21」などがおすすめです。
気になる方は、気軽にヨーグルトを食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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