ダイエットサポートアプリ「あすけん」、食事の写真から料理の内容が認識可能に
食事を記録すると栄養士からのアドバイスを受けられる、ダイエットをサポートしてくれるアプリ「あすけん」に、撮影した写真から料理の内容を認識する技術が搭載されます。
約80万人の会員を擁する、ダイエットに役立つ食事管理アプリ「あすけん」に、食事の写真からメニューを類推し、食事を入力する際の手間を軽減する技術が搭載されました。Android版のプレミアムサービス(月額300円(税込))ユーザーと、プレミアムサービスお試し期間中(利用開始から7日間)のユーザー向けに提供を開始しています。iOSアプリにも同様の技術を搭載予定で、近日リリース予定となっています。
採用された料理の認識技術は、ソニーが開発した食事画像解析技術を用いています。もともと2012年からPCブラウザ用の「あすけん」にこの技術を採用し、蓄積されたデータを対象に、3年以上にわたって研究・改良をしてきたそうです。2016年5月末時点で3億を超えるユーザーのデータをもとに、ソニーの機械学習技術を活用して、自動判別できる料理の種類が大幅に増加したため、スマホアプリ版のあすけんにこの技術を採用し、一般ユーザーも利用できるようにしたとのこと。
あすけんを提供するウィットによると、スマホアプリ版のあすけんでは、投稿された写真を解析し、個別の料理が写っている領域を自動的に判別。ここの料理に対して、「ご飯」「みそ汁」「魚料理」といった内容を推測して、10万種類以上のメニューデータベースと照合し、メニューの選択肢を提案してくれます。それを元に、カロリーをはじめとする14種類の栄養素の過不足を算出して、分析結果を元にした、栄養士監修の食生活改善アドバイスを自動提示してくれるわけです。
食事を記録して健康管理やダイエットをサポートするアプリは多数存在しますが、これらは基本的にユーザー自身が自分で食べたものを細かく入力する必要があります。この作業は、データベースから該当する食べ物を検索したり、自炊した場合は似たものを選んだりと、とても手間がかかるため、ユーザーが継続を断念する原因にもなります。サービス提供側も、膨大な食事のデータベースを、常にメンテナンスしていく手間がかかります。
ですが、アプリに食事画像を解析できる技術が搭載されれば、ユーザーはスマートフォンで食事の写真を撮影し、投稿するだけで、容易にメニューが選べるようになります。専門家のアドバイスが、これまで以上に手軽にもらえるようになるという点では注目の新機能と言えそうです。
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