うつになる前に飲みたいコーヒー
コーヒーを飲む人は、うつ病リスクが低いことが分かっています。コーヒーによって気分をリフレッシュし、気分の落ち込みを避けることができるようです。
コーヒーの健康効果については、世界ですでにさまざまな検証がされています。中でも、うつ病にかかるリスクとの関係が研究され、驚くべき結果が現れました。
このことは、日頃からコーヒーを飲んでいる人にとっても、飲んでいない人にとっても、注目すべきことではないでしょうか。仕事中、気分のコントロールに役立てることができるでしょう。
1日1杯のコーヒーでうつ病リスクが約8%低下
2015年9月に、35年間にわたるコーヒーやカフェインとうつ病とのさまざまな研究の結果を解析した結果が報告されました。すると、コーヒーを普段から多く飲んでいる人は、コーヒーをあまり飲んでいなかった人よりも、うつ病リスクが24.3%低下することが分かっています。コーヒーに限らず、カフェイン摂取でも、27.9%低下するといいます。
つまり、うつ病リスクは、カフェインによる効果で下がることが予測されます。
一日当たりの量でいえば、一日1杯のコーヒーによって、うつ病リスクが8%低下するといいます。
カフェインで気分がスッキリ!
カフェインを摂取すると、脳の中で変化が起き、疲れを感じにくくなるといわれています。血液の中で疲労を感じる物質が結合しなくなるからです。これにより、作業効率がアップするほか、気分のコントロールにも役立ちます。
また、カフェインには血流を良くする効果があるため、筋肉の疲労によって生じる乳酸が素早く流され、疲労回復効果も期待できます。
さらに、コーヒーの香りをかぐと脳内でα波が生じることから、リラックス効果があることが分かっています。
自律神経を乱れさせる作用もあるので注意
ただし、コーヒーが、必ずしも体にとってプラスに働くとは限りません。例えば、眠りにつきにくくなることがあります。睡眠不足になれば、心身共に悪影響が及び、健康が阻害されます。
また、常にカフェインによって覚醒し、体が活性化している状態が続くと、自律神経が乱れ、かえって気分の落ち込みやだるさが現れることもあるといわれます。
これらのことから、コーヒーはうつ病リスクを下げるとはいえ、状況に応じてほどほどに飲むのが良さそうです。
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