日頃から、疲れ目や肩こり、首こりを感じていませんか? 通勤中はスマホを眺めて、仕事中はずっとPCの画面とにらめっこ、なんて生活を続けていると、体が疲れてしまうのも無理はありません。このような症状を改善するために試して欲しい対処法を3つご紹介します。
PC作業環境の見直しを
仕事でPCを使う人は、まず作業環境を見直してみましょう。一般的に、画面との距離は「40cm以上、ワイド画面なら50cm以上」が好ましいと言われています。背筋を伸ばして椅子に深く腰掛け、視線は正面か少し下がる程度がベストです。
外光や照明の光が反射すると疲れ目の原因になるので、ディスプレイの角度や位置の調整も重要です。ノートPCを使っている人は視線が下がりすぎて猫背になりがちなので、目線の高さに合わせてディスプレイを設置してみてください。
耳うらのツボが効く
ディスプレイを見続けることで起きる体調不良全般を「VDT(Visual Display Terminal)症候群」と呼ぶこともありますが、おだ整形外科クリニックの小田院長は、VDT症候群には「耳うらのツボが効く」と言います。
耳のうらには、眼の調節に働く「動眼神経」、肩こりに関係する「副神経」、全身の体調を整える「迷走神経」など、VDT症候群に関係する神経がたくさんあり、なおかつこれらはストレスを調節する副交感神経でもあります。
耳裏を温める、さする、軽くマッサージするなどしてリフレッシュしてから業務を再開するといいでしょう。
疲れ目に効く食材は
作業環境を整えるだけでなく、日頃の生活を見直すことも大切です。十分な睡眠はもちろんですが、栄養面にも気を使いましょう。
目の疲れを改善するのに必要不可欠なのが、ビタミンです。目の周りの筋肉の疲れや、視神経の働きにアプローチするにはビタミンB1、視神経の働きを高め、目の充血や視力の改善にはビタミンB2、ピント合わせに使われる「毛様体」の筋肉疲労を回復するにはビタミンAが効きます。各ビタミン類をとるには以下の食品が効果的です。
- ビタミンB1→豚肉やレバー、カツオ、ウナギ、ニンニク、玄米などの未精製の穀類
- ビタミンB2→レバーや牛乳、ヨーグルト、納豆、ウナギ、サンマ、ブリなど
- ビタミンA→ニンジン、ホウレンソウ、カボチャなど
ビタミン以外のおすすめ食材は以下の記事を参考にしてみてください。
- さらに詳しく→スマホ、PCで酷使した目の疲れをとる栄養
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なんだか体がだるく、疲れ気味。肩こりや頭痛も気になる。健康体なのになぜかこのような症状が起きることがあります。そこに加えて、眼の疲れやかすみ目が起きていませんか? もしかしたら、VDT症候群かもしれません。
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