インタビュー

高橋名人はいつまでも“名人”です――転職してみてどうですか?高橋名人に聞いてみた

6月1日、ハドソンを退職した高橋名人がゲッチャ・コミュニケーションズに入社。これから何をするのか聞いてみた。

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
この度、ゲッチャ・コミュニケーションズで名人に就任した高橋名人

 「今日はずっと外出していて、まだブログやTwitterの反応を確認していないんですよ」――高橋名人はいつもの人懐っこい笑顔で、自らの去就について世間がどう反応しているのかを聞いてきた。

 5月31日、兼ねてからブログで報告していたとおり、高橋名人(高橋利幸さん)は1982年から務めていたハドソンを退社。翌6月1日にゲッチャ・コミュニケーションズに入社したと報告した(高橋名人、華麗に転身―― 新しい会社に入社しました)。

 「今後もゲームに関わる仕事をしたかったし、(なんのしがらみのない位置から)ゲームに対してモノを言えるほうがいい」と、今後はゲッチャのレギュラー番組を続けることに意欲を見せる。出版や芸能など、基本的に仕事を変えることは無理だろうし、ゲームにお世話になってきた身として、縁の下の力持ちとして盛り上げていきたいという恩返しの気持ちもある。

advertisement

 ハドソンは今年3月、希望退職者を募集する人員削減案を発表。発売リストからコンシューマータイトルが消える事態に陥った。高橋名人はコンシューマーがないハドソンにおいて、自分のいる場所がなくなったような気がしたと、希望退職に応募しようと思い立った。ちょうどその時、ゲッチャにおいて番組を持っていたこともあり、相談することができたと振り返る。いくつかのソフトメーカーなどからも引き合いはあったが、決め手は「一番最初に声をかけてもらったから」とか。

 ちなみに、取材時にもらった名刺にはしっかりと「名人」という役職名が刷られていた。ハドソンが「高橋名人」という商標を押さえているため、今後「高橋名人」と称することができないのではないかという危惧があった。しかし、ハドソンとの交渉の結果、個人で使用する分には問題はないというお墨付きをもらったそうだ。一応、ゲッチャに移った際、役職として使用するのであれば部長や課長と同様にどこでも使えるという計算もあったと明かす。

名人の名刺ゲット! “名人”の呼称は26年間使っているので、今さら使えないというのは本人も考えていなかった。ただし、ゲームやグッズで使用する際は要相談、らしい(※了承を得て名刺を公開しています)

 今後何をやるのだろうか? 今は既存の番組以外は特に決まっていないらしい。あるゲーム雑誌から連載コーナーをという話もあるが、すべてはこれからと楽しそうだ。メーカーの制限がなくなった今となっては、宣伝マンとしても関わっていけるし、番組でもさまざまなゲームを紹介できる。「しばらくは模索しながらいろいろ手を出してみて、大人の事情でダメなら手を引けばいい」と奔放だ。

 1986年~1987年にテレビ東京で放映された「高橋名人の面白ランド」のような、テレビゲームだけでなく、さまざまな遊びを紹介していきたいと高橋名人。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両さんのような存在になれたら理想だと語る。ネット番組ならではのダウンロードコンテンツも作ってみたいし、オフラインイベントも考えていると夢は尽きない。チャリティーイベントとしてゲーム大会を定期的に開き、徐々にファンとの交流を持ち、裾野を広げていく場も作りたいとも。

 高橋名人といえば、「ゲームは1日1時間」の名セリフにあるように、当時から子供のヒーローだった。ゲッチャ的にもそういう立ち位置にいてほしいという希望もあったという。高橋名人はこれからもゲームに向き合い、“名人”としてゲームに関わり続けていく。

advertisement
高橋名人のイメージカラーは白。だからブログも白基調になった。「黄色も好きだが、ハドソンっぽいからなー」とのこと。自身のブログは継続して運用していく

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  4. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  5. 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  6. 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  7. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  8. 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  9. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  10. 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」