「タブレットに近づこうとか思っていたわけじゃない」 任天堂社長が聞く「Wii U」
「タブレットに近づこうとか、そんなことを思っていたわけじゃない」――任天堂の岩田社長と宮本専務が「Wii U」について対談。「社長が訊く」のE3特別編だ。
任天堂の岩田聡社長が新商品の裏話などをキーパーソンにインタビューする「社長が訊く」シリーズに6月8日、「Wii U」に関する内容をまとめた「E3特別編」が追加された。宮本茂専務との対談をテキストとハイライト映像で公開している。
宮本専務は、Wiiがヒットした後「リビングにある機械としてWiiをより充実させていきたいという想いが基本的にありました」とコメント。Wii Uは「DSとのコネクティビティーをやりたいとか、タブレットに近づこうとか、そんなことを思っていたわけじゃない」と振り返る。
岩田社長は「テレビゲームで、手元に画面のあることの価値や、テレビを使わなくてもある程度までのことができるということに注目していました」と説明。「『テレビゲームが自分で独立した画面を持ったら何ができるのか?』。そう考えると、我々が感じていた色々な問題が解決できるということなんです」と語っている。
宮本専務いわく「『何かちっちゃなモニターがテレビとは別にあって、常にWiiの状態が分かればいいな……』ということからスタート」したWii U。「これなら大きなテレビの電源が入っていなくてもすぐに中身の情報が見られるし、誰かが家のテレビを見ていても、こちらの画面だけでも遊べる。カラオケのシステムには専用のリモコンがついていて、大きな方の画面には、今歌っている人の曲の情報が流れていますが、次の曲を歌う準備をしている人は手元の画面を操作して自分の曲を選んでいる。それと同じ仕組みがこれにもあることになる」と話す。
Wii Uは「『みんなで一緒に見ている画面』と『見えていない情報』を組み合わせた遊び方ができる」と宮本専務。「ある意味、遊んでいる人たちが非対称になるんですよね。全員が同じ目線じゃなくて、違う立場から見ている目線のプレイヤーがひとり、混ざることで場がおもしろくなる」と、岩田社長も魅力を語っている。
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