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米最高裁、暴力ゲーム規制法は「違憲」の判断
暴力的なゲームソフトを規制するカリフォルニア州法に対し、米最高裁が言論の自由を侵害するとの判断を下した。
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米最高裁判所は6月27日、暴力的なゲームソフトの未成年への販売を規制するカリフォルニア州法は違憲であるとの判断を下した。
この州法は、人間を殺害したり、傷つけたり、性的に攻撃する場面を含むビデオゲームについて、未成年への販売・レンタルを禁止し、パッケージに「18」というラベルをつけることを義務づけている。2005年に成立したが、その後ゲーム業界団体ESAなどが違憲だと主張して訴訟を起こした。
最高裁は、この州法は米国憲法に定められた「言論の自由」を侵害していると判断。ビデオゲームは書籍や映画などと同じように、言論の自由に守られるとの見方を示した。
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ESAはこの判決を「米国憲法修正第一条(言論の自由を定めた項)と芸術家の創造的な自由にとって歴史的で完璧な勝利」としている。「最高裁はゲーム内容の規制は違憲だと宣言した。子どもに適切なものを決めるのは政府ではなく保護者だ」と述べている。
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