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「異様な進化」遂げる日本の恋愛 AKBオタクが“搾取”されても片思いを続ける理由(2/2 ページ)

日本社会ではAKB48のような既存の恋愛を超えた“謎のシステム”が生まれている――小説家の平野啓一郎さん、アニメ脚本家の櫻井圭記さんらが「アーキテクチャとしての恋愛」を語った。

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AKB的なシステムが日本社会を良くする?

 濱野さんは、1人の人と添い遂げるという従来の恋愛観は崩れつつあるとし、その原因の1つに情報技術の進展があると話す。

 「情報技術の発達で、ちょっとグッとくるぞっていうのはエロ画像とか萌え画像とかいくらでも検索できる仕組みになっていて、オタクたちはいくらでも俺の嫁とか見つけられる状況にある。愛にいたっては、“永遠にあなたを愛しているよ”とか、“私のこと本当に愛しているの?”って証明する必要があるんですけど、情報技術の発達によってすごく監視みたいなのがしやすくなっている。Facebookでチェックするとか、mixiで恋愛ストーカーとかできる。今年だとカレログというアプリが話題になって、彼氏のAndroidに忍ばせておくと、彼氏がどういう行動をとっているかが丸見えになってしまう。こういうのが普通に出てしまっている状況というのが情報化社会における恋愛の状況としてある」(濱野さん)

 そして濱野さんは、日本社会では恋愛が「異様な進化を遂げ続けまくってしまって」、AKBのような既存の恋愛を超えた“謎のシステム”がどんどん生まれていると話す。「これって何か使えないものなのかってのが僕の関心としてあります。それが何に使えるのかさっぱり分かりませんが」。例えば、「若者たちがますます恋愛し、少子高齢化を避けられる社会が作れないものか」と語る濱野さんに、櫻井さんが「大島優子の“わたしと赤ちゃん作らない?”は?」と聞くと、「あれはあれで笑った。すばらしいと思う」が、「少子化対策にはならない」と答える。

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 「むしろ少子化を推進してるだけですね。あんなことやってるから草食男子とか『AKBオタきもい』とか言われて、片や女性は韓流男子に引かれていくっていう阻害ばっかりが起きている。何とかそうじゃない方向でこれら(AKB的なシステム)のイノベーションを使えないものかなと考えています」(濱野さん)

セッションにはNTT サイバーソリューション研究所主幹研究員の木原民雄さん、批評家の濱野智史さん、小説家の平野啓一郎さん、小説家の赤坂真理さん、人間文化学者の金益見さん、アニメ脚本家の櫻井圭記さんの6人がパネリストとして参加した
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