「カレログ」、アプリ更新でスパイウェア認定解除 McAfeeは懸念事項も指摘
McAfeeからスパイウェアと認定されていたアプリ「カレログ」が、バージョンアップで認定解除されたが、McAfeeはセキュリティ上の懸念事項があるとしている。
「彼氏をGPSで追跡する」として物議を醸し、McAfeeからスパイウェア認定されていたAndroidアプリ「カレログ」が、バージョンアップにより認定が解除された。アプリ提供元のマニュスクリプトが報告している。
同アプリは当初、彼氏のAndroid携帯にインストールして、GPS位置情報や端末のバッテリー残量をチェックできるとうたっており、McAfeeは「GPS位置情報、バッテリー残量を監視するスパイウェア」と認定。マニュスクリプトは、McAfeeから、その後のバージョンはマルウェアとして検出されないとの調査結果を受け取ったとしている。ただしMcAfeeは、GPS情報などの収集について端末所有者の同意を得るプロセスがないこと、所有者が情報の送信を認識、拒否できないことをセキュリティ上の懸念事項として挙げている。
現行のバージョンでは、アプリ起動中に画面に動作アイコンを表示するようにしたほか、カレログをインストールする端末のメールアドレスの登録を必須とし、端末所有者にも確認メールやサービス案内メールを送信するようにしている。「カップルで位置情報を楽しむコンセプトを強化」し、彼氏も彼女もGPS情報を閲覧できるようにもしたという。
また新サービスとして、「男の威信、獲得アプリ『俺ログ』」を提供する。自分のGPS行動記録を家族や恋人、友人と共有するサービスとしている。本人が知らないうちにインストールされるのを防止するため、有料アプリ(315円)として提供する。また、端末側から位置情報送信を遮断できる機能などを搭載した「カレログ2」も有料アプリとして提供するという。
マニュスクリプトは、McAfeeの審査結果を受け、「より安全なアプリケーション&サービスを目指し、バージョンアップ並びにサービス改善を行っていきます」と述べている。
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