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違法ダウンロードは悪ではない? 「Angry Birds」「Minecraft」開発者の発言が話題に日々是遊戯

年間数兆円規模とも言われる、ゲームの違法ダウンロード被害。しかし、これを「悪ではない」とする発言が有名ゲーム開発者から飛び出し、話題になっています。

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Notchさんストレートすぎです

 多くのゲーム会社にとって、ゲームの違法ダウンロードは今も昔も頭の痛い問題とされてきました。しかし、ゲームビジネスの変化とともに、そうした「違法ダウンロード」への接し方についても、少しずつ変化が生じてきているようです。

 例えば先日、Rovio Mobile社(「Angry Birds」の開発会社)のCEO、Mikael Hed氏は、カンヌにて行われたカンファレンスの席上にて「海賊(違法ダウンロード)行為は必ずしも悪いものではなく、より多くのビジネスチャンスをもたらす可能性がある」と発言し、話題を呼びました。

 Hed氏は「音楽業界から多くのことを学んだ」とし、重要なのは「ユーザー」ではなく「ファン」の数であると説明。「すべてのファンを失えば、我々の事業はたちまち廃れてしまう。しかし逆に、ファンの基盤を育てることができれば、それは我々にとって成長のチャンスになる」と語りました。

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もはや知らない人はいないであろう、大ヒットゲーム「Angry Birds」(写真はChrome版)

 こうした発言はHed氏だけに留まりません。ほぼ同時期、もっと過激な発言で話題になったのが、「Minecraft」の開発者であるNotch氏。同氏はTwitterで寄せられた「お金がないので(Minecraftを)無料で遊べるようにしてほしい」との要望に対し、次のように答えました。

Just pirate it. If you still like it when you can afford it in the future, buy it then. Also don't forget to feel bad. ;)」(海賊版で遊べよ。それでもし将来、ゲームを買うお金ができて、まだ僕のゲームが好きだったら買ってくれればいい。もちろん、罪の意識は忘れずにね)

 もちろん、両氏の発言はあくまで「考え方のひとつ」であって、当然ながら違法ダウンロード行為を全面的に容認するものではありません。現実に、家庭用ゲームの違法ダウンロード被害は年間で数兆円規模にものぼると言われ、大きな問題になっているのも事実です。

 しかし「違法ダウンロード行為に弱い」というのは、ある意味現在のゲームビジネスが抱える脆弱性のひとつであり、逆に言えば、違法ダウンロードをもプラスに転換できるビジネスモデルを採ったからこそ、「Angry Birds」と「Minecraft」は成功し得た――と考えることもできます。今後、違法ダウンロードとどのように向き合っていくかを考えるうえで、両氏の発言は非常に興味深いものと言えるのではないでしょうか。

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