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TENGAで世界一をもぎ取った、若き世界チャンプの素顔(2/2 ページ)

アメリカでは毎年、オナニーの世界大会が行われている。それだけでも驚きだが、そこで2年連続で優勝に輝いた日本人男性がいるという。その正体は……。

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ビールで乾杯するような、そんなレベルでいいんです

 現在、TENGAの認知度は20代男性で「55%以上」、30代でも「約47%」という。TENGA自体の販売数も、2005年からの累計で2000万個を突破。TENGAが登場する以前には、こうしたアダルトグッズの購入経験者は「成人男性の100人に1人」と言われており、それに比べればぐっとメジャーな存在になった。

 意外に多いのがプレゼント需要で、歓送迎会や結婚式の二次会などでは今や定番の賞品だという。人が集まるところでTENGAを出すと、とりあえずそれで笑いがとれる。女の子同士で、プレゼント用にTENGAを買っていくケースも多い。TENGA以前のアダルトグッズでまず考えられなかった光景だ。

昨年8月には、原宿のギャラリーで「TENGA展」なるイベントも行われた。TENGAが当たり前になる世の中は、実はもうすぐそこまで来ているのかもしれない

 オナニーは悪いことなのか。アダルトグッズを使うのは恥ずかしいことなのだろうか。「決してそんなことはありません」と佐藤さんは強調する。

 「これまでアダルトグッズと言えば、一部のマニアのためのものというイメージが強く、みんな存在は知っていても、それを自分の選択肢に加えようとはしなかった。でもオナニーって、男性にとってはもっとも身近なリラクゼーションの方法であり、ストレス解消の手段でもある。本当は誰もが当たり前にやっていることなんです」(佐藤さん)

 今はまだ、TENGAという選択肢があることを知らない男性も多い。「セックスや風俗とも違う、新たな性の楽しみが数百円で手に入る。1日がんばって働いた後にビールで乾杯するような、そんなレベルでいいんです。まずはもっと多くの人に、そういう選択肢があるということを知ってもらいたい」と佐藤さんは語る。最高なのは、TENGAが男性にとっての「プチ贅沢」として使ってもらえることだ。

 大会出場時のエピソードを披露する時にも、佐藤さんの表情に恥ずかしさや後ろめたさは見られなかった。もしも世界中の男性が、佐藤さんのように当たり前に楽しめるようになったら――。そのとき世界は今より少しだけ平和になっているかもしれない。

取材後、TENGAから「お年賀」ならぬ「おTENGA」も送られてきた(ありがたく使わせていただきます)
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