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学術誌「Cell」 表紙イラストで“タンパク質擬人化”

東京大学のグループによる研究内容をベースに描かれています。

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 世界最高峰の学術誌として知られる「Cell」。その最新号(2月28日発行)の表紙イラストがかわいいです。着物を着た2人の女の子が時計の前で向き合っていますが、実はこれタンパク質を“擬人化”したもの! 東京大学のグループによる研究内容をベースに描かれました。

 最新号に掲載された論文「FBXL21 Regulates Oscillation of the Circadian Clock through Ubiquitination and Stabilization of Cryptochromes」は、東京大学大学院理学系研究科の深田吉孝教授と平野有沙(大学院生)さんによる研究。「24時間サイクルの体内時計において中心的な役割を果たす」というCRYタンパク質がゆっくりと正確に時を刻むメカニズムを解明したもので、体内時計の異常に起因する疾患の予防・治療につながると期待されています。

 ……という前提を頭に入れつつ、もう1度表紙イラストを見てみてください。左側の女の子(CRYタンパク質)は時計の針を早く進めようとしていて、もう一方の女の子(CRYタンパク質)はそれを抑えようとしています。「互いに体内時計の針を押し合って時計のペースを調整し、非常に安定した24時間サイクルの体内時計が刻まれるというメッセージ」なんだそうです。なるほど!

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あの山中伸弥教授がiPS細胞の論文を発表したのもCELLです。そんなCELLに!擬人化イラストが!

 詳しい発表内容は東京大学のプレスリリースにも載っていますので、気になるかたはあわせてどうぞ。

 ちなみに「Cell」は過去に、荒木飛呂彦さんのイラストを表紙に採用したことがあります(2007年9月7日号)。三菱化学生命科学研究所、自然科学研究機構生理学研究、科学技術振興機構による論文「脳内の壊し屋タンパク質を発見」をイメージして描かれました。

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