ニュース

今必要なのは“つながらないSNS”か? 悪く思われたくない「SNS体裁問題」とは

他人を意識するゆえに自由に投稿できない人が6割にものぼるという。

advertisement

 ソーシャルネットワークサービス(以下、SNS)を利用する方の中には、他人の目を気にするあまり、思ったままに投稿できず体裁を気にするなんてことも多いかと思います。

 トレンド総研の「“SNSの利用と投稿の自由性”に関する調査」によると、58.6%の人が「自由に言いたいことを投稿できない」と感じているのだとか。その理由については「(SNS上でつながっている人に)悪い印象を与えたくないので」との意見が最も多く39.6%、「仕事関係の人に見られているので」が36.2%、「(全然会っていない)昔の知り合いに見られているので」が27.0%という結果に。今の自分をSNS上で良く見せたい、と体裁を気にしてしまうために自由に意見を投稿できない傾向があることが分かりました。

 調査では「SNS疲れ」や「ソーシャルハラスメント」といった、SNSによる問題を鑑みて、現在の意識や実態を探り、どのような問題があり、その上でどのようなサービスが今後のSNSのトレンドとしてありうるのかを探っています。なお、調査は20代~30代の現在もSNSで投稿をしている男女500名を対象に行われました。

advertisement

 利用しているSNSはFacebookが68.6%と最も多く、続いてTwitterが52.0%、mixiが31.4%。複数のSNSに投稿している人は50.8%と過半数にのぼっています。「この1年でSNSを閲覧する時間は増えましたか?」との問いには、48.8%の人が「増えた」と回答。「減った」と答えた人が13.8%で、多くの人がSNSを閲覧する時間が増えているようです。

 ではどんな内容なら投稿をためらうのかを聞くと、「仕事の愚痴」が最も多く45.4%、続いて「プライベートのネガティブな発言」が40.0%、「友人・知人に対しての批判・文句」が37.6%と、愚痴やネガティブな発言をタブーと感じている人が多いようです。こんな状況だからか、「ひとり言や愚痴などを気軽にSNSに投稿したいと思う」という意見が増えた背景にあると結論づけています。

 精神科医の名越康文氏は、誰かにつながりたいという人間の本質的な欲求をSNSが満たしている反面、ネガティブな反応があると傷つくなど常時誰かとつながるつらさも伴うと分析しています。そのことからも自由にひとり言や愚痴をつぶやきたいというニーズはあり、“ガス抜き”をできる場(「オープンにつながらないSNS」など)の重要性は高まっているのだそうです。

関連キーワード

SNS | 投稿 | 調査 | Facebook | mixi(ミクシィ) | Twitter

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
  2. 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  3. 元「おニャン子」内海和子、娘・ゆりあんぬの“胃の粘膜ぶっ壊す”食事に激怒! 有名飲食店に謝罪し「出禁にして」「違う星の人そんな気がしてなりません」
  4. 「恐ろしい」 北海道の道路標識 → “見落としたら絶望”のとんでもない表示に衝撃走る 「普通にホラーでは?」
  5. 優しそうな“おかっぱ頭”の男性→プロがカットしたら…… “別人級の仕上がり”が470万再生「えっ!? って声出た」「EXILEみたい」
  6. 平愛梨、“夫・長友佑都選手”に眠れなくてLINE送信→“まさかの返信”に「なんやねん」「もう寝るしかない」
  7. 「天才が現れた!」 森永が教える“秋らしい”お菓子の作り方→たこ焼き器を使ったアイデアに「すごいすごい可愛い」
  8. “無給餌”で育てたメダカが2年後、驚きの姿に→さらに半年後…… 放置しておいたビオトープで起きた“奇跡”に「ロマンを感じる」
  9. 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  10. 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」