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親子連れに中高生、ランク500の強者も 「パズドラファン感謝祭」5時間待ちの熱狂に潜入(2/2 ページ)

会場で気づくのは中高生や親子連れの多さ。若い世代からの人気の高さを見せつけた。

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ランク587の強者に直撃

 一方で、ランク300、400といったレベルのヘビーユーザーの姿も見かけた。パズドラのリリース3日目からプレイし、現在ランク587のビスケットさんもその1人。彼は20代後半で、Twitterやニコニコ生放送を通じてパズドラ仲間を増やし、当日の夜は仲間とのオフ会を企画していた。その会場へ向かおうとする面々に話を聞いた。ビスケットさん以外にも半年で100万円課金した人(ランク450以上)など強者ぞろいだ。

 彼らからは「モンスターBOXの上限を増やしてくれ」や「インドラ、ヴリトラのスキルなんとかしろ」など、運営への熱い意見が聞かれた。そのなかでもパズチャレへの意見は示唆的。「固定モンスターの使用で重課金者が目立たなくなった。運の部分もあるけど、パズルの技術だけに絞ったルールにしたことで、新規参入も増えて良いことだと思う」とビスケットさんは話す。

 また、どうしても、課金額やモンスターの強さに目が行ってしまうパズドラの現状を踏まえて「化け物みたいなパズルをする小学生とか、今までだったら絶対に表に出てこないような人が出てきたからね」(ビスケットさん)と新しいパズドラの楽しみ方の登場に肯定的だった。

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課金のニオイがしないイベント

 さてそのパズチャレ決勝戦。勝ち上がった3人のプレイヤーは12歳、13歳、15歳と若手に集中した。ネット上で形成されるパズドラファンのコミュニティーとも異なる年代と言えそうだ。


真ん中が優勝したアメーバnightくん。パズドラのクレジットに彼の名前が記載される。ガンホーなのにアメーバとはこれ如何に……

 こうした状況になるとは運営側も想定していなかったようで、表彰式で山本プロデューサーが「大人ももっと頑張らないと」と発言していたほど。10代前半のユーザーがこれほどまでに活躍できたのは、課金せずにパズル力を鍛えてきたからなのだろうか。それとも若さゆえの反射神経だろうか……。レーティングを設けていればもうすこし結果が違ったかもしれない。

 とにかく表彰台に登れたのは、課金バリバリのヘビーユーザーではなかったということが、今後のパズドラの展開を物語っていると言っても差し支えないだろう。少年誌コロコロコミックでの漫画化からも推測できるように、子ども向け路線は強固なものになっていくはずだ。

 そのためか、イベントでは「課金」というキーワードが脱臭されている印象を受けた。ステージのトークでも「課金」の話題にはあまり触れずに進行されていた。「課金」というとどうしてもソーシャルゲームの悪いイメージが先行してしまうので、そこから脱却したがっている様子が伺える。

 家庭用ゲームへの参入やパズチャレは、運営側がソーシャルゲーム的な「課金」から離れた場所で、パズドラの展開を考え始めている片鱗であろう。今後のガンホーの展開に注目したい。

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川口いしや(@ishiya)。1986年生まれの週末ライター。サークル「ねとぽよ」にて活動中。「PLANETS vol,8」掲載の「食べログの研究」や「ねとぽよ第2号」の「JRO38」などを通して、「食とインターネット」について日々研究をしている。食べ歩きの成果か、最近お腹が出てきた。

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