レビュー

俺のPS4は4Tバイト、ついでにSSDもおごってやったぜ!!速いぜ!! 広いぜ!!(2/3 ページ)

2014年2月22日に発売された「PlayStation 4」だが、HDD容量は500Gバイトと心もとない。そこで内蔵ドライブを換装することにより、高速化と大容量化を目指した。結果はいかに……。

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ドライブの換装は容易に行える

 PS4でも、PS3と同様に内蔵HDDの取り出しは容易に行える。側面のカバーを外し、ネジを1本回すだけでHDDは取り出せる。HDDをSSDに換装した後は、あらかじめダウンロードしてUSBストレージに保存しておいたシステムソフトウェアを導入すればいい。

PS4の内蔵HDDには容易にアクセスできる。まずはPSロゴが入った側面のカバーを取り外す(写真=左)。するとすぐにHDDが現れる(写真=中央)。固定されているネジを1本回すだけでHDDは取り外せる(写真=右)。ネジ頭に「△○×□」のマークが刻印されているのが心憎い

システムソフトウェアの再インストールはUSBメモリ経由で行う

 ドライブの換装に伴って気になるのは、システムソフトウェアのインストールだ。幸い、PS3と同様にPS4のシステムソフトウェアのインストールは簡単に行える。事前に用意するものは、

だけですむ。

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 ポイントとしては、USBストレージ(ここでは、USBメモリを用意した)のファイルフォーマットがFAT32であること、ダウンロードしたシステムソフトウェアのファイルを\PS4\UPDATE下に置く(すべて半角英字、ファイル名は「PS4UPDATE.PUP」とする)ことだけだ。今回は、サンディスクの「エクストリームUSB 3.0 フラッシュメモリー」(16Gバイト)を使った。

 あとは、PS4の電源を完全にオフにし、USBメモリを接続して電源ボタンを7秒以上押し続けることでPS4がセーフモードとして起動する。表示されたメニューから「PS4を初期化する(システムソフトウェアを再インストールする)」を選び、画面の指示に従うだけでシステムの再インストールは完了だ。

システムソフトウェアの導入はセーフモードで行う(写真=左)。システムソフトウェアのないドライブを接続した場合、通常起動後に自動的に再起動でセーフモードに入るので、そのままUSBストレージからシステムソフトウェアの導入を行う方法もある。テスト時のシステム最新バージョンは1.62で(写真=右)、ファイルサイズは通常のアップデート用で約336Mバイト、再インストール用で約914Mバイトあった

SSDへの換装で何が変わった?

480GバイトSSDを組み込んだ

 早速、内蔵HDDと換装したSSDでさまざまなベンチマークテストを行った。まず、システムソフトウェアのインストールはSSDが269秒と、内蔵HDDの305秒より36秒も早く、思わずインストール中に「SHARE」ボタンを押したくなってしまったほどだ(当然、シェアはできないが)。

 とはいえ、システムのインストールなんてめったに行うものではない。PS4の起動、スタンバイモードへの移行や復帰にかかる時間の方が気になるところだ。結果は下のグラフにあるとおりで、システムの起動時間はSSDが約3秒短く、スタンバイからの復帰も4秒ほど高速だった。逆に、スタンバイモードへの移行はHDDの方が短時間で済んだ。

PS4の起動時間、スタンバイモードへの移行や復帰にかかる時間を比べた(単位は秒)。起動時間は「PlayStationへようこそ」画面が表示されるまで、スタンバイモードへの移行は電源ランプがオレンジ色になるまで、復帰は「PlayStationへようこそ」画面が表示されるまでにかかる時間を比較した。スタンバイモードへの移行を除けば、やはりSSDのほうが高速だ

ゲームタイトルによって差が出るのか!?

 肝心のゲームに関するインストール時間やロード時間も比べてみよう。

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 ここでは、アクションゲーム「KNACK」のダウンロード版とパッケージ版、シューティングゲーム「RESOGUN」(レゾガン)、オンラインアクションゲームの「Warframe」で比較した。KNACKとRESOGUNはタイトル画面が表示されるまで、Warframeはオンラインの状況に左右されがちなので、最新版にした状態でスキップできる最初のムービー再生時までを計測している(有線LAN接続)。

 ロード時間では、やはりSSDの速さが目を引く。WarframeではHDDより40秒ほどロード時間が短縮されており、効果が目に見えて分かる。プレイ中にロード回数が多いタイトルほど、SSDの恩恵を実感できるはずだ。

 一方、KNACKでもダウンロード版とパッケージ版ともに高速化されているが、その差は数秒程度だ。特に、RESOGUNはほぼ誤差範囲内であり、グラフの掲載は省いたが、「Contrast」や「ストライダー飛竜」、「竜が如く 維新!」(無料体験版)といったファイル容量の少ないタイトルはSSDとHDDで明確な差は出ない傾向にあるようだ。

ゲームタイトル別にロード時間やインストール時間を比較した。ゲームタイトルによってばらつきがあるものの、こちらもSSDが高速なのは変わらない

 ちなみに、KNACKのダウンロード版とパッケージ版(Blu-ray)でインストール時間を比べたところ、ダウンロード版の方が短時間でゲームがプレイできた。もっとも、PS4ではPS3と違ってダウンロードが完了する前にインストールが行われ、ゲームが楽しめるようになっている。プレイ中にバックグラウンドで継続してダウンロードが行われており、時間がたつにつれて遊べる面が増える仕組みだ。

 PS4の内部転送速度が振るわないため、SSDの性能をフルに生かせないのは残念なところだが、少しでも速度を重視するのであれば、やはりSSDは外せない。価格や容量面がネックになるが、それらが割り切れるのであれば、多少の無理は承知の上で選択肢として加えたいところだ。

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 逆に本文中でも触れたが、PS4で多彩なゲームをフルに楽しむ場合、HDDの容量を気にすることは避けたい。どうせなら2.5インチではなく、より大容量で安価な3.5インチドライブをPS4に接続することはできるのだろうか?

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