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「きのこの山」「たけのこの里」を顕微鏡レベルで比較してみたら、普通なら気付かなそうな重要な事実が分かった

「灯台もと暗し」とはこのことだと思いました。

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 長年の間決着がつかず、未だ終わりの見えないネット上の「きのこたけのこ戦争」。1979年にたけのこの里が登場して以来、両者の間では幾度となく激しい戦いが繰り広げられてきました。しかし、どちらもおいしいことに変わりはありません。

 ここまで来てしまったら、もはや人類の視点で決着をつけることは不可能のように思えます。では、人類の視点ではなくミクロの視点で見たらどうか。これまでの論争の結果そのような考えに至り、顕微鏡レベルで「きのこたけのこ」を比べてみました。

 使用する顕微鏡は、スマートフォンに取り付けるだけで簡単にミクロの世界を見ることができると話題の顕微鏡「Leye」。「きのこ」「たけのこ」それぞれの個体を観察してみました。

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 おなじみ「きのこの山」と「たけのこの里」。

 いざ、開封。

 「きのこの山」と「たけのこの里」。

 まずは「きのこの山」の柄の部分を見ます。

 続いて、傘の部分を見ます。

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 次は「たけのこの里」の番です。まずは、根元です。

 続いて、穂先を見ます。

 我慢できず途中で何個か食べましたが、これを1箱分繰り返します。

 左列から、「きのこの山」の柄・「きのこの山」の傘・「たけのこの里」の根元・「たけのこの里」の穂先です。


「たけのこの里」の穂先には、クッキーのカケラがたくさんついていることが分かります

 結果は次のとおりです。

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  1. 「きのこの山」のチョコレート部分には空気泡のようなものが見えたが、「たけのこの里」のチョコレート部分からは空気泡のようなものが見えなかった。
  2. 「たけのこの里」のビスケット部分からはクレーターのような穴がたくさん見つかったが、「きのこの山」のビスケット部分からは見つからなかった。

 調査を基に明治製菓広報室に確認したところ、以下の回答が得られました。

  1. チョコレート部分の空気泡について:製造方法によるものなのかは不明だが、「きのこの山」では製造工程にビスケット部分をチョコレートに付ける過程がある。そのときに入った空気だと思われる。しかし、「たけのこの里」も同様の過程を踏んでいることから、「きのこの山」同様に空気泡が入る可能性は十分に考えられる。ちなみに、顕微鏡レベルでの泡を取り除くことはきわめて困難である。
  2. ビスケット部分のクレーターについて:理由は明確。「きのこの山」はクラッカーでできているのに対し、「たけのこの里」はクッキーでできている。そのため、表面の性質も異なる。

 顕微鏡を通じて、「きのこの山」と「たけのこの里」のビスケット部分が異なることが分かりました。

 ビスケット・クラッカー・クッキーのそれぞれの定義は、「全国公正取引協議会連合会」「全国ビスケット協会」によって日本では厳密に定められており、ビスケットは「小麦粉を主材料に焼いた洋菓子」全般をさす言葉で、そのうちクラッカーは「カリッとした歯触りで、酵母を使って発酵させた生地を短時間・高温で焼き上げたもの」、クッキーは「サクサクした歯触りで、糖分・脂肪分の重量が全体の40%以上で風味よく焼き上げたもの、かつ手作り風に見えるもの」だと担当者は教えてくれました。

 一連の調査後に箱の裏面を見たところ、それぞれ「クラッカー」「クッキー」とはっきり明記されていました。


顕微鏡で見なくても分かるんじゃないかって? そ、そんなことないもん……

 半日かけて「きのこの山」「たけのこの里」を最新のスマホ顕微鏡「Leye」で調べたところ、顕微鏡で見なければ気付かなかったことが2つありました。

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  1. 「きのこの山」と「たけのこの里」では、ビスケットの種類が違う。
  2. 日本では、クッキーとクラッカーの違いが厳密に定められている。

 結論、顕微鏡レベルで見た「きのこたけのこ戦争」は、クッキー派とクラッカー派の争いであることが分かりました。

 「灯台もと暗し」――このことわざが示すように、パッケージにしっかりと「クラッカー」「クッキー」と記載されているにもかかわらず、この違いは自分にとって顕微鏡で比較したことで初めて分かった事実でした。そして何より、本調査はビスケットというジャンルの中にクッキーとクラッカーという種類があるのだと知ることのできたかけがえのないものでした。

 最後に、今回の調査で偉大なる役割を果たしたスマホ顕微鏡「Leye」の正しい使い方をした画像を掲載します。


葉っぱ

アリの口

アリの胴体

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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