握手券を付けないとCDは売れない? ゴールデンボンバーが新作で実験 結果は……
鬼龍院さん「CDに音楽以外の特典を沢山つけていたグループが特典を突然一切無くすとこうなるという結果が出ました。」
「CDに音楽以外の特典を沢山つけていたグループが特典を突然一切無くすとこうなるという結果が出ました」
人気バンド「ゴールデンボンバー」が握手券を付けずにCDを販売した結果、発売第1週目の売上げ枚数が前作から大幅に下がりました。メンバーの鬼龍院翔さんがブログで報告しています。
8月20日に発売したシングル「ローラの傷だらけ」は、「音楽に特化すること」を追求して握手会の参加券といった特典をあえて一切排除した1枚。その結果、発売第1週目の売上げ枚数は4万2854枚となり、前作「101回目の呪い」の約15万8000枚から大きく減少しました。
昨今の音楽CDの売れ行きについては、“音楽が売れているのではなく握手券が売れている”という指摘がよくあります。鬼龍院さんは今回の結果を受けて、「誤解を恐れず言うと、僕たちのCDの売り上げ枚数でいうと音楽は特典に勝てない」とコメント。もし「特典握手会付きの無音CD」を売れば「確実に今回の4.3万枚を上回っていた」とも語り、特典の力を率直に認めました。
一方で、「今回このように売ったことで特典に埋れていた音楽と僕もみんなも向き合うことができた」とも。バンドとしては特典排除で売り上げが減るのは織り込みずみであり、「当初は前作の5分の1くらいと予想されていましたが上回ることができました」と鬼龍院さんは語ります。
「何を売ったかわからないまま獲得した1位より、はっきり自分の意見を無理矢理通し、自分で作った自分の作品を売ってみんなが買ってくれたことの方がはるかに嬉しい」──売り上げ枚数としては前作に及びませんでしたが、鬼龍院さんは作品の反響に確かな手応えを感じているようです。
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