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北海道旭岳で初冠雪 関東は真夏日

北ではもう雪が。

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 16日はこの時期にしては強い寒気が南下し、北海道の大雪山系旭岳の初冠雪を観測。一方、群馬県の館林などは気温が30度を超え、関東(島以外)は1週間ぶりの真夏日。


旭川地方気象台提供

雪化粧

 16日の北海道は、この時期にしては強い寒気が流れ込んでいます。

 旭川地方気象台は、大雪山系旭岳の初冠雪を観測しました。平年より9日早く、昨年より3日早く、今季全国で最も早い雪化粧です。13時30分頃、雲が取れて、山頂が見えてきたそうです。

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 また、16日は黒岳でも初雪となりました。


黒岳七合目付近にて 黒岳ロープウェイスタッフ撮影 提供:(株)りんゆう観光

 山頂から7合目付近で、13時11分に初雪が降ったということで、昨年より2日早い初雪です。ちなみに、黒岳の初雪は(株)りんゆう観光 黒岳ロープウェイによる独自観測です。


黒岳石室にて 黒岳石室の管理人 武石 誠様 13時33分撮影   提供:(株)りんゆう観光 

真夏日

 一方で、関東は日差しと南よりの風で、暑さが戻りました。15時までの最高気温は、群馬県の館林で31度6分、埼玉県の鳩山で30度8分など、関東の島以外で真夏日になったのは、9日以来、1週間ぶりです。

 東京大手町は29度5分で、真夏日にせまる暑さでした。

 埼玉県の秩父は、29度6分まで上がりましたが、最低気温が16度8分と、その差は13度くらい。気温が5度違うと、洋服1枚分に相当するといわれていますので、服装選びに、困るほどですね。

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 ただ、この暑さは続きません。17日の予想気温をみてみると……最高気温は、東京でも25度と、しのぎやすくなりそうです。

 もっと注目していただきたいのが、最低気温です。仙台や新潟では、この秋1番に匹敵するほど冷える予想です。上空の寒気が、ほとんど居座るため、本州でも富士山など高い山では、雪化粧する可能性がありそうです。

 旭岳と富士山の初冠雪の日を比べたグラフ(最下)をみると……。

 旭岳は9月の半ば過ぎ~9月末に初冠雪を迎えることが多くなっています。北海道は、この時期に寒気が流れ込んでくることが多く、比較的、同じ時期に、初冠雪になりやすいのです。

 一方、富士山は、9月下旬と10月に入ってからと、初冠雪を観測が多い時期が、2回に分かれています。富士山も、まもなく白くなった姿が見られる頃ですね。

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富士山の初冠雪とは 【トリビア】

 日本最高峰の富士山の初冠雪は、どこで観測しているかご存知でしょうか?

 山梨側の登山道も、利用できたのはこの3連休までだったので、夏山シーズンも終わっており、登山者が確認することもできません。さらに、雪が降ったかどうかは、気温や降水量を測るアメダスでは判断できず、人の目で観測するしかありません。

 以前は、河口湖測候所など、富士山周辺の測候所で観測していましたが、測候所の無人化が進んだため、現在は山梨県甲府地方気象台だけで観測しています。「山の一部が雪等の固形降水により白くなった状態が初めて見えたとき」が初冠雪となるのです。

 ただ、富士山と同じ県とはいえ、甲府市内から富士山を見るには、手前に御坂山系があり、雲に邪魔されることも多いのです。そのため、初めて雪が積もっても「初冠雪」が観測されるまで、時間がかかることもあります。また、雪が降っても、前の冬の名残の雪か、初冠雪かの判断はどこでするのでしょう?

実は、その年の最高気温が観測された後に降った雪が、「初冠雪」となるのです。

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 ちなみに、富士山頂の「最も早い初冠雪」の記録は、2008年8月9日。この日は、甲府市では35度を超える猛暑日だったのですが、上空の寒気の影響で、大気の状態が不安定になって富士山頂で「ひょう」が積もり、夕立の後に、白い姿が見えました。「最も早い初冠雪」は、猛烈な暑さが原因の一つだったのです。

 北の山や富士山から届く雪の便りは、季節が秋へ着実に進んでいる証拠でもあります。「暑さ寒さも彼岸まで」というように、そろそろ服装なども秋支度を始めた方が良さそうです。


旭岳と富士山の初冠雪の日

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